とちぎテレビ

日光市の霧降高原では、初夏の訪れを告げる「ニッコウキスゲ」が見ごろを迎えています。20日の県内は、多くの地点で真夏日を記録しましたが、気温の低い高原では、訪れた人たちは、さわやかな風とかれんな花を楽しんでいました。

日光市の霧降高原の標高1300メートルから1600メートル付近にある、およそ10ヘクタールのキスゲ平園地には、高山植物のニッコウキスゲの、国内有数の群生地があり、毎年この時期に花を咲かせ、高原の斜面を黄色く染めます。

ニッコウキスゲは、「一日花」と呼ばれ、朝、花が咲き夕方にはしぼんでしまいます。

園地を管理する自然公園財団日光支部によりますと、今年はいつもの年と同じように、標高の低いところから咲き始め、「天空回廊」と呼ばれる1445段の階段のうち、中ほどにあたる標高1400メートル付近で、見ごろを迎えていて、標高1600メートルの頂上付近は、咲き始めたばかりで、全体としては3分から4分咲きということです。

20日の県内は、宇都宮や佐野など8地点で、真夏日を記録する暑さでしたが、標高の高い高原は、さわやかな風が吹き、見物客たちは天空回廊や散策路から可憐な花をながめ、写真におさめるなど楽しんでいました。

キスゲ平園地のニッコウキスゲは、来週末ごろピークを迎え、7月上旬まで楽しめるということです。