スカイドライブ(愛知県豊田市)は14日、2025年大阪・関西万博の目玉「空飛ぶクルマ」について、万博では乗客を乗せずにデモフライトを行うと発表した。乗客を乗せる「商用運航」を模索していたが、事実上の断念を表明した形となった。

 開発中の機体はモーターとプロペラを備え、パイロット1人と乗客2人が搭乗できる。垂直離着陸が可能で、会場輸送を行う予定だった。

 スカイドライブは同日、空飛ぶクルマの型式証明の申請を米連邦航空局(FAA)に行い、4月29日付で受理されたと発表した。26年以降に日本での型式証明の取得と商用運航の開始を目指すとしている。