英国のダイアナ元皇太子妃の弟、スペンサー伯爵(左、2021年7月1日撮影)。(c)Daniel LEAL / AFP

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【AFP=時事】英国のダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)の弟、スペンサー伯爵(Earl Spencer、60)が1970年代に在籍していた寄宿学校で性的虐待を受けていた体験を公表したことを受け、英警察は10日、捜査に乗り出したことを発表した。

 スペンサー伯爵は、イングランド中部ノーサンプトン(Northampton)にあるメイドウエル・ホール(Maidwell Hall)校に8歳から13歳まで在籍していた。今年3月に発売された回顧録「A Very Private School」の中で、同校で11歳の時に副寮母から性的虐待を受け、その他、殴打などの暴行も受けていたと公表。「地獄のような体験」だったと記している。

 学校側は、スペンサー伯爵ら当時の生徒が「このような体験をしていたことを遺憾に思う。残念ながら、当時は容認されると思われることもあったこうした慣行について読むのはつらいことだ」としている。

 ノーサンプトンシャー(Northamptonshire)警察は、「1970年代にメイドウエル・ホール校で起きたとされる虐待」について捜査を開始したことを認めた。捜査は「初期段階」だという。

【翻訳編集】AFPBB News

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