鈴木千裕戦に向けての思いを語るマニー・パッキャオ(撮影・堀内翔)

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 「超RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)

 RIZINスタンディングバウト特別ルール3分3ラウンド(68・0キロ契約)で対戦する、ボクシング世界6階級王者のマニー・パッキャオ(45)=フィリピン=とRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=が10日、都内で、RIZINの榊原信行CEO(60)と記者会見を行った。

 1998年に一度だけ日本でボクシングの試合を行っているパッキャオは「その時は1ラウンドで終わらせた。今回もミッションとして同じことをやりたい。3ラウンドと設定されているが、それより早く終わらせるために全力でやりたい。これはエキシビションではない。しっかりしたファイトになる。お互いがKOを目指して戦う」、鈴木は「やることは一つ、とにかく勝たなきゃダメじゃないですか。僕はKNOCK OUTとRIZINを背負っているので、絶対に勝ちます」と意気込みを述べた。

 榊原氏はこの試合が非公式戦であること、判定決着がないことを説明した。

 また、パッキャオは、交渉中と報じられたWBC世界ウエルター級暫定王者のマリオ・バリオス(米国)戦について「交渉中だが、詳細は詰めていない。11月、12月あたりに実現する可能性はある」と説明した。

 パッキャオは2022年大みそかに開催された「RIZIN.40」でリングに登場。「RIZINと契約して来年(23年)戦うことになった。素晴らしい日本人ファイターと戦うのが楽しみ」と発表した。

 その時は23年夏以降の大会で、体重70キロ以下で日本選手のチャレンジャーを募集するとし、「ボクシングができるファイターがいい。朝倉未来と同じか、それ以上にボクシングができる選手がいい」と要望していた。

 RIZINでは、ボクシングの元世界5階級王者フロイド・メイウェザー(米国)が18年の大みそかに参戦し、エキシビションマッチで那須川天心にKO勝利。22年9月にも朝倉未来とエキシビションマッチを行い、KO勝ちしている。