出川哲朗『充電旅』スタッフ暴言疑惑の次は夜間に「100人駆けつけ」騒音トラブル
出川哲朗が住民に叱られている動画が話題になっている。
【画像】「追っかけなら来んな!」拡散された『充電旅』スタッフの振る舞いを伝える投稿
周囲は暗く、時間帯は夜だと思われるが、女性が声を荒げて、「なんの騒ぎですか!子供たちもいるから、早く帰りなさいよ!」と怒鳴っている。そして、出川が「はーい、すみませーん」と、ジャンパーを着ながら謝っている――これは、Xに投稿された13秒の動画だ。
状況からして、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)のロケ現場での出来事のようだ。この動画は瞬く間に拡散されて、動画を視聴したユーザーからは出川を心配する声や、逆に番組を非難する声が上がっていた。
SNS普及の影響
SNSが普及したことで事態が多くの人に届くようになったが、バラエティー番組の野外ロケでは稀にあることだと言うのは、キー局でバラエティを担当していたプロデューサー。
「通行の妨げになっていたり、早朝や夜遅くにロケをしていると、許可を取っていても住民から苦情が出ることはよくあります。ですから、なるべくトラブルを避けるため夜の住宅地でロケをするような番組は少なくなっています。特に、子どもや若者に人気のあるタレントやお笑い芸人はなるべく昼間のロケの方がいいかもしれませんね。
というのも、今は目撃情報がすぐに拡散されますから、子どもや若者が瞬く間に集まってきて、トラブルになりかねないんです。出川さんの『充電させてもらえませんか?』は人気番組ですから、ロケ現場には近隣から100人以上の人が集まることもあると聞きました。それだけ大勢の人が騒いでいたら、騒音に感じてしまうでしょう」
トラブルが終了の“引き金”にも
時代の移り変わりとともに、番組制作にも苦労が増しているという。
「行く先々で住民の方に何かお願いする形のロケ番組も難しいです。過去にはタレントが民家に一泊させてもらう番組がありましたが、当時でも毎回苦労していましたし、今の時代では“芸能人が誰にでも興味を持たれ、誰しも会いたいと思っている、歓迎されるはずだ”という感覚は通じませんから。制作サイドがそういった“上から目線”の意識を捨てきれていないことにも問題があるでしょう。好感度調査で上位にいて誰にでも好かれているタレントだと思っていても、どこでもロケが喜ばれるとは限りません」(同・プロデューサー)
『充電させてもらえませんか?』は過去にもトラブルが報じられており、炎上が続くなら打ち切りになることも予想され、ファンからは心配の声が集まっている。しかし、幸いにも局にクレームが入ってきている様子はなく、番組スポンサーに対するクレームも今のところ心配ないようだ。ところが、まったく不安がないというわけでもないようで……。
「出演者が不祥事を起こしたというなら別ですが、この程度のトラブルならそれほど問題にすることもないですし、スタッフも懲りて次からは気を付けると思いますが、打ち切りになることが絶対にないとも言い切れません。というのも、‘90年代はゴールデンタイムのバラエティー番組の制作費は1時間番組1本当たり5000万円前後でしたが、今はその半分以下。特にロケはお金がかかります。
『充電させてもらえませんか?』やバスの旅、鉄道の旅といった紀行・バラエティー番組はロケの中でも比較的、低予算で制作できるので増えましたが、思ったようにスポンサーが見つからない。炎上が目立つようになると当然、スポンサー離れが懸念されますし、トラブルは数字(視聴率)が落ちてきたときに、終了の“引き金”となる可能性大です」(同・プロデューサー)
テレビ東京は、番組制作について「安全面に配慮しながら、真摯な態度を心がけていきたいと思います」「周囲の皆様への配慮をしながら、安全な番組制作を続けてまいります」との見解を示している。“トラブルフリー”な番組制作はなかなか難しいだろうが、何か揉め事に発展した際には、番組サイドが非を認めて誠心誠意、謝罪することが鉄則であり延命の道だという――。