労働組合がストに入り親会社のセブン&アイがアメリカの投資ファンドへの売却完了に向けた取締役会決議を行った31日、そごう広島店新館は営業最終日を迎えました。29年の歴史を振り返ります。

29年前の1994年、そごう広島店新館はオープンしました。市内中心部の新たなランドマーク誕生に当時の広島は沸きました。

しかしオープンから6年…

「苦渋の中の選択の中で最終の努力をしてきたわけですけれども残念ながらこのような結論になった」(当時の会見)

負債総額1兆8千7百億円を出しそごうグループが経営破綻。福山そごうが閉店するなどグループ全体が窮地に追い込まれます。その後サービスや営業方針を見直し、2004年そごう広島店が大規模リニューアル。百貨店の便利さと専門店の「質の高さ」を併せ持つ複合商業施設への転換を狙い、新館には現在も営業する「ロフト」がオープン。

ヤング向け“先端生活の新館”として新たなコンセプトを打ち出し中心部のにぎわい創出の一端を担いました。

しかし去年、建物の契約が満期を迎えることを理由に2023年夏をもって新館の営業を終えることを発表。今週月曜日からは最終売り尽くしセールが行われ営業終了を惜しむ買い物客が詰めかけました。

買い物客「寂しいのは寂しいですね」「転勤で広島に来て、もともと近くにあったので広島ではそごうに来ましたね。なくなるの寂しいですね」

広島市中心部のランドマーク的存在だったそごう広島店新館は8月31日午後7時半に29年の歴史に幕を下ろします。