2023年9月に発売が期待されるiPhone 15シリーズでは、充電/同期用のLightningポートがUSB-Cポートに切り替わるとウワサされています。この新しいiPhone 15では、USB-CポートがSIMカードスロットと統合され、これまでのiPhoneよりも修理しやすい構造が採用される可能性が指摘されています。

Apple could improve iPhone 15 SIM repairability

https://appleinsider.com/articles/23/08/21/iphone-15-usb-c-could-change-how-physical-sim-slots-attach



XユーザーのMajin Bu氏がiPhone 15のロジックボードのリーク写真を投稿し、iPhone 15の物理SIMスロットがUSB-Cポートのテールプラグケーブルと統合されていることが指摘されています。Bu氏は「デュアルSIMカードスロットの場合、テールプラグケーブルが変更される可能性があります」と述べました。





SIMカードスロットに関する変更は、iPhone 15の機能面においてはあまり重要ではありませんが、iPhoneの修理可能性や非公式のiPhone修理サービスにおける部品調達に影響を与える可能性があります。

AppleはiPhone 14でeSIMを採用したため、「USB-CポートとSIMカードスロットの統合」はアメリカで販売されるiPhoneには影響しない可能性があります。ただし、アメリカ以外の国と地域で販売されているiPhoneでは、物理SIMカードスロットが引き続き採用されています。

ただし、Apple関連メディアのAppleinsiderは「Bu氏がリークした写真の一部(最初の2枚)はiPhone 14 Pro Maxのロジックボードと取り外したSIMカードスロットのようにも見えます。これらはiPhone 15 Pro Maxのものである可能性もありますが、見た目は同一であり、実際の部品のリーク写真ではなく、例示するための投稿である可能性があります」と指摘しました。



Appleinsiderが複数人の修理専門家に意見を求めたところ、Apple関連の元リーカーで修理専門家でもあるFudge氏は、「Appleは部品を個々に調達していないため、この変更はApple公式の修理業務には影響しない可能性があります。代わりに、USB-CプラグまたはSIMカードスロットに問題がある場合は、システムの中間または全交換が実行されることとなる可能性があります」と述べました。

ただし、サードパーティーの修理業者などは個々の部品を交換するだけの方が簡単な可能性があり、eSIMを物理SIMカードスロットに置き換えることが容易になる可能性が示唆されています。

また、Bu氏はロジックボード上に暗号化用のチップが存在しないと指摘していますが、これについてAppleinsiderは「SIMカードスロットはUSB-Cポートとテールプラグケーブルでつながっているため、Appleシステムの承認が必要ない可能性があります。あるいは、コントローラー全体に接続製品の暗号化システムがないことを意味する可能性があります。つまり、MFi認証を受けたUSB-Cケーブルが存在しない可能性があります」と述べています。

なお、Appleinsiderは「部品写真は少なくともオリジナルのものであるため、リーク画像が本物である可能性があると評価しており、Appleがそのような変更を行う可能性もあると考えられます。ただし、Bu氏は中国のソーシャルメディアで投稿されたコンテンツを再投稿する傾向があり、どれが本物の投稿で、どれが本物のリークで、どれがでっち上げらたコンテンツなのかがわかりづらいことには留意すべきです」と述べました。