Windowsの開発中の機能などを無料で試すことができるプログラム・Windows Insider(バージョン 11.2304.17.0)向けに、Windows 11向けペイントアプリの更新プログラムが配信されました。このアップデートではペイントにダークモードや画面の拡大機能が追加されています。

Updated Paint app for Windows 11 begins rolling out to Windows Insiders with dark mode and zoom improvements | Windows Insider Blog

https://blogs.windows.com/windows-insider/2023/06/01/updated-paint-app-for-windows-11-begins-rolling-out-to-windows-insiders-with-dark-mode-and-zoom-improvements/



Windows Insiderのバージョン 11.2304.17.0で配信された最新のペイントアプリでは、ダークモードが追加されました。デフォルトではペイントはシステムのテーマ設定に適応しますが、設定から自分でダークモードのオンオフを変更することが可能です。

ダークモードを有効にした場合のペイントアプリの見た目は以下の通り。



さらに、キャンバス上のコンテンツの表示をより柔軟に制御できるように、ズームコントロールの改善も施されました。これまではスライダーがあるものの拡大・縮小倍率は固定でしたが、新しいペイントではズームスライダーで細かく拡大・縮小倍率を変更したり、既定の倍率で画面を拡大・縮小したりすることが可能となります。加えて、ウィンドウサイズに合わせてズームを素早く最適化する新しい画面に合わせるオプションも導入されました。

以下がペイントの新しいズームコントロール。画面右下に表示され、既定の倍率以外にも自分で入力した倍率で画面の拡大・縮小が可能になります。



また、ペイントアプリの背景に適合するように画像プロパティのダイアログも更新されました。アプリ全体のダイアログに対するアクセシビリティと使いやすさの多くにも改善が加えられています。さらに、キーボードによるアクセシビリティと生産性を向上させるために、アプリ全体でアクセスキーとキーボードショートカットのサポートも改善されるそうです。

アクセスキーは以下の通り、ペイントアプリの各ツールが「どのキーを押すと使えるか」わかるように表示されています。



なお、ペイントアプリのアップデートはあくまでWindows Insider向けに展開されたものであるため、あらゆるWindows 11ユーザーがこのアップデートを利用できるようになるのはまだ先のこととなります。