米Googleは現地時間10日、開発者イベント「Google I/O 2023」においてAndroid統合開発環境「Android Studio」のプレビュー版Android Studio HedgehogにAIチャット機能を提供するStudio Botを搭載したことを発表した。なお、同機能は現在のところ米国内限定での機能になる。

"Studio Bot"の動作の様子(Android Developers公式ブログより)

同社が発表した新たな大規模言語モデル(LLM)「PaLM 2」の系譜にあるコーディング特化のモデル"Codey"を用いたStudio Botは、会話ベースのやりとりからコード生成も可能になるものでパネルとして統合されている。[View]→[Tool Windows]→[Studio Bot]で開き、Googleアカウントでログインすることで利用できるが、同機能は現在のところ米国アカウント限定での機能になる。まだ初期段階の機能だが、公式ブログによれば、"How do I add dark theme support to my app"で数行のコードを書き出し、そのままボタンでプロジェクトにコードを追加する様子も描かれている。コードの記述、テストケースの作成、APIの更新の新しい方法などで役立つが脆弱性、バグなどが残る不完全なコードを出す場合もあるので慎重にテストレビューしてほしいとのこと。

Android Studio Hedgehogは、β版前のカナリアビルドにあたるため、フィードバックを通じてより精度の高いエクスペリエンスを目指す考えだ。Android Studioプレビューリリース版のサイトからダウンロードできる。

Android Studio Hedgehog起動画面