Maxon One、2023年春リリース。新機能やワークフローの強化を製品ライン全体にわたって提供

2023年3月30日 13時50分

Maxonは、バンドル製品「Maxon One」の総合アップデートを発表した。Maxonの2023年春のリリースでは、デザイナーやアーティストがクリエイティブなアイデアを現実のものにするために必要な新機能やワークフローの強化を製品ライン全体にわたって提供されている。

Cinema 4D 2023.2では、コマンダーの改善、ノードシステムの強化、シミュレーションの改善、モデリング用の新しい厚み付けジェネレータを提供。Red Giantツールのアップデートは、新しいツールと拡張機能を備えている。

Universe 2023.1のSymbol Mapperの追加、VFX 2023.3のReal Lens Flaresのアナモフィックレンズサポート、Trapcode 2023.3にはParticularのパフォーマンス最適化とAtomic Ageスプライトの新コレクションを搭載。

Redshift 3.5.14では、空と太陽モデル、新しいフレークシェーダ、新しいカメラバックプレートを追加。ZBrushの最新リリースでは、プロキシポーズとドロップ3Dという2つの画期的なワークフローツールを追加。Forgerのアップデートには、ライティングとプレビューの新機能に加え、ZBrushの強力なZリメッシャーの統合が含まれている。

カプセルには、新しいマテリアルコレクション、新しいダイナミックな渦巻きモディファイア、新しいRedshiftシェーダボールを追加された。Unreal 5.0と5.1に焦点を当てたCinewareの連携も実現しているという。

Maxon CEOのDavid McGavran氏は次のようにコメントしている。

今回のリリースでは、パフォーマンスの向上、ワークフローの強化、アニメーション、レンダリング、スカルプトのための高度なツールなど、多くのことを期待に応えるものです。あらゆるレベルのアーティストに対して業界をリードするツールを提供することで、我々のコミュニティがかつてないほど素晴らしいビジュアルコンテンツを作成できることを目指しています。

新機能のリストとアップデート概要は以下の通り。

■Cinema 4D

コマンダーは、Maxonカプセルだけでなく、アセットやプリセットにも素早く簡単にアクセスできるようになった。厚み付けジェネレータは、すべてのモデルに厚みを追加可能。Cinema 4Dの統合シミュレーションシステムにいくつかの改良が加えられ、Cinema 4Dのビューポートでのパイロのプレビューは、カラーとライティングをサポートするように改良された。シミュレーションのセットアップや高品質のプレビューレンダリングを共有する場合に最適としている。

■Red Giant Universe

Universe 2023.1では、ソースの輝度値に基づいて文字、数字、記号を使って映像を再構築する全く新しいスタイライゼーションツール「Symbol Mapper」を追加した。また、アーティストがクリエイティブなビジョンを簡単に実現できるように、本リリースではUniverseの各種ツール用の新しいプリセットが多数追加されている。