レバテックは2月6日、同社が運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント レバテックが、正社員のITエンジニア300名を対象に実施した「リスキリング」に関する意識調査の結果を公開した。

「リスキリング」を知っている正社員エンジニアは2割強


「リスキリング」というワードを「知っている」と回答した人は24.7%、「知らない」と答えた人は47.7%。30代のエンジニアで「知らない」と答えた割合は37.3%に留まり、他の年代よりも関心が高い。

所属企業・組織においてリスキリングを受けたことがあるエンジニアは10.7%に留まった。「今後受ける予定がある」と答えたのは20代が10.7%と他の年代よりも高かった。 

所属企業でリスキリングを受けたことがあるエンジニアは約1割

リスキリングの対象スキルを聞くと、「プログラミング」が最多で44.9%、続いて「クラウド技術」が26.5%、「セキュリティ技術」が26.5%と続いた。リスキリングを受けている人のうち、「得たスキルを用いて社内への貢献ができている」と回答した人は43.8%。「これから貢献できると考えている」という回答も同じく43.8%となった。

リスキリングの対象スキルは「プログラミング」が最多


「自主的にリスキリングの取り組みを行ったことがあるか」という質問に「はい」と回答した正社員エンジニアは18%、「いいえ」と回答したのは82%であった。対象スキルは「プログラミング」が61%で最多となり、「無料オンライン教材」(70.4%)や「書籍」(68.5%)を用いて自主的なリスキリングを行う人が多い。自身のスキル向上に関心があるITエンジニアが一定数いる一方で、自己学習のために自身のコストを割くことには後ろ向きであることがうかがえる。

自主的にリスキリングの取り組みを行ったことがある正社員エンジニアは2割弱


「自主的にリスキリングを行う一番の目的」を聞くと、「所属企業で担当している業務の遂行のため」が40.7%で最多となり、「市場価値を上げるため」(22.2%)が続いた。自主的なリスキリングの取り組みを行ってよかったと思うエンジニアは約97%で、その一番の理由は「習得したスキルを用いて業務の遂行ができたため」(65.4%)であった。

自主的にリスキリングを行う目的は「所属企業で担当している業務の遂行のため」が最多


このように「リスキリング」という考え方はまだ浸透しきっておらず、企業編の調査においてリスキリング施策を実施しているのは約2割に留まっていることから、国としては企業側の取り組みの整備やサポートを充実させることがリスキリング成功の鍵になるとし、中でも資金面の補助だけでなく、ひと(リソース)や情報(ノウハウ)の提供を充実させる必要があると、レバテックはみている。

自主的なリスキリングの取り組みを行ってよかったと思う一番の理由