スウェットのおすすめメンズコーデ10選。アメトラvs大人ストリート、どっちに着こなす?

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秋の本命トップスと言えば「スウェット」です。90年代リバイバルファッションが注目されている今、定番アイテムながらトレンド感もある最旬アイテムと言えます。

しかしスウェットはラフな印象が強く、大人になるにつれて着こなすのが難しいアイテム。何も考えずに取り入れると部屋着っぽく見えたり、子どもっぽくなったりしてしまいます。

そこで今回、スウェットを上品に着こなすコツをスタイリストさんに聞いてきました。

1枚のスウェットを「アメリカントラッド」と「大人ストリート」の2パターンでコーディネートしてもらい、それぞれのポイントを解説していただきました。

コツを教えてくれたのはこの人

スタイリスト
宇田川雄一さん

広告やブランドカタログをはじめ、ファッション誌やwebサイトなど数多くのメディアで活躍するスタイリスト。「スウェットはアメカジのイメージが強いですが、実は着こなしの幅が広いアイテムです。今回は大人向けに、きれいめコーデを紹介。アメトラとストリートに分けていますが、どちらもトラッド要素を加えて上品に見えるよう意識しました。スウェットを着こなしに取り入れると若々しさが出せるので、ぜひ大人に使ってほしいアイテムです。」

白スウェットコーデ:きれいめを意識して着こなす

モデル184cm/着用サイズL
コンフォートスウェットシャツ
右)サコッシュ
他、スタイリスト私物

【アメトラ】Iラインで上品にまとめる

クルーネックスウェットはアメカジ色の強いアイテム。しかし白スウェットであれば上品見えするので、大人っぽい着こなしが可能です。

アメトラではスラックスを合わせて、すっきりとしたIラインシルエットでスマートな印象に。とはいえ堅苦しくならないように、スウェットと相性の良いキャップやバルカナイズスニーカーで、バランス良くアメリカンな雰囲気に仕上げました。

「革靴も合いますが、スラックスがかっちりしているのでスニーカーでバランスを取りました。スニーカーのグリーンは差し色にもなっています。」(宇田川さん)

また、コーディネートに使う色の数を抑えることで、洗練されたおしゃれな印象を与えられると宇田川さんは話します。今回は白スウェット、ネイビースラックス、そして小物をすべてグレーで統一。

「今回はインナーのTシャツの裾をちょい見せしているのもポイントです。レイヤード感を出すことでおしゃれ度がアップしますよ。」(宇田川さん)

【大人ストリート】Aラインで今っぽく

一方の大人ストリートは、トレンド感のある極太なワイドチノパンツでAラインシルエットを構築。ゆったりとした着こなしが今っぽい印象を与えます。

「ポイントは上下のシルエットのメリハリ。どちらもワイドだとラフすぎますし、カジュアルコーデはIラインよりAラインのほうがおしゃれに見えます。90年代に人気だったシルエットで、現在のファッショントレンドの一つです。」(宇田川さん)

パンツは鮮やかなオレンジで若々しく元気な印象に。オレンジになじむ茶系の小物を合わせ、色数を抑えている点にも注目です。

「アメトラとは逆に、Tシャツの裾は出していません。ワイドパンツが元気いっぱいなので、裾は出さずにすっきりと、大人っぽくコーディネートしました。」(宇田川さん)

グレースウェットコーデ:シャツを合わせてトラッドに

モデル184cm/着用サイズL
トレーニングスウェットカーディガンWフェイス
他、スタイリスト私物

【アメトラ】白インナーで爽やかさをプラス

スウェットカーディガンはトラッド感のあるアイテムなので、シャツと合わせるだけでトラッドな雰囲気を作り出せます。

そんなアイテムを今っぽく着こなすなら、インナーはシャツ+タートルネックがおすすめ。上品さとカジュアルさをバランス良く表現できます。

「シャツとタートルを同色にすることで、すっきりとしたレイヤードになります。白は爽やかさや上品さを印象付ける色なので、うまくコーディネートに取り入れてほしいですね。」(宇田川さん)

人気が高まっている軍パンを合わせてトレンド感も演出。パンツがカジュアルなので、シューズは革靴にすることで大人っぽく。

【大人ストリート】全体のトーンを青で統一

大人ストリートな着こなしには、グレーのスウェットと相性抜群のデニムパンツを使用。極太シルエットで今っぽさを出しているのがポイントです。

カーディガンにはポロシャツを合わせ、全体の色味を青で統一し、コーディネートに使う色数を抑えておしゃれ感をアップ。

「タートルネックを含め、シャツやポロシャツなど襟付きのほうがカーディガンに合います。」(宇田川さん)

インナーの白Tシャツ見せとベースボールキャップ使いでストリート感を表現。差し色として黄色のトートバッグを合わせ、革靴でトラッド要素を加えて大人っぽく仕上げています。

緑スウェットコーデ:トレンドカラーを大人っぽく

モデル184cm/着用サイズL
コンフォートペンギンスウェットシャツ
右)70年代ビンテージジャージトラックスーツパンツ
他、スタイリスト私物

【アメトラ】タイドアップでトラッド感を強調

グリーンのクルーネックスウェットを使ったアメトラコーデは、インナーにシャツを取り入れたのがポイント。さらにネクタイを締めたタイドアップスタイルでトラッド感を強調しています。

「シャツが白だとグリーンスウェットとのコントラストが強くなりすぎるので、今回はデニムシャツを使用しました。スウェットアイテムはカジュアルなので、大人っぽく着こなすならドレスアップを意識してみてください。」(宇田川さん)

トレンドカラーでもあるグリーンを際立たせるため、アイボリーのコーデュロイパンツをチョイス。靴はコインローファー、キャンバスのトートバッグもアメリカを感じるアイテムなのでアメトラに最適です。

【大人ストリート】スポーティーなアイテムを品良く見せる

スウェットにトラックパンツを合わせ、スポーティーさを強調した大人ストリート。スポーティーなアイテムはストリートスタイルと相性抜群です。

「トラックパンツのリラックスした雰囲気に合わせて、ショルダーバッグを斜めがけしました。スニーカーではなくローファーで大人っぽさをプラスしているのもポイントです。」(宇田川さん)

また、スウェットのインナーにタートルネックを合わせた点も見逃せません。コーディネートがバランス良くまとまり、トレンド感もばっちりです。

「Tシャツだとカジュアルすぎるし、白シャツだとかっちりしすぎるので、タートルネックがちょうど良いんです。首元に存在感が出てレイヤード感もあるのでおしゃれに見えますよ。」(宇田川さん)

ネイビースウェットコーデ:首元にアクセントをプラス

モデル184cm/着用サイズL
コンフォートスウェット衿付きプルオーバー
右)コンフォートスウェットパンツ
他、スタイリスト私物

【アメトラ】スカーフでトラッドな雰囲気を演出

長袖のポロスウェットは1枚でサマになるアイテム。「襟付きで上品さもあるが、着こなすのは少し難しい」と宇田川さんは話します。

そんな長袖ポロスウェットの攻略法は、「首元にアクセントをつけること」だとか。

アメトラコーデにはスカーフを使用し、大人っぽさ・トラッド感を演出。ネイビースウェットと相性の良いイエローを合わせ、それ以外のアイテムはすべて白で統一しているのもポイントです。

「この長袖ポロスウェットはラグランスリーブなのでスポーティー。足元はスニーカーでカジュアルダウンしました。」(宇田川さん)

【大人ストリート】旬のタートルネックで上品に

ポロスウェットと同じ素材のスウェットパンツを合わせた、ストリート感のあるセットアップ。90年代に流行したバケットハットもストリートなイメージが強いアイテムです。

スウェットパンツの裾はソックスオンで軽快&おしゃれ感アップ。足元がすっきり見えるトレンドテクニックです。

そして大人ストリートでは、タートルネックを使って首元にアクセントをつけています。

「スウェット素材のセットアップなので、Tシャツだとラフになりすぎます。タートルネックだと引き締まるので、ぜひコーディネートに取り入れてみてください。」(宇田川さん)

また、タートルネックの色がベージュなのも見逃せません。スウェットのセットアップに白インナーだとスポーツ感が強く出てしまうため、今回はベージュを合わせて街着っぽく上品さをプラスしたそうです。

黒スウェットコーデ:モノトーンで統一してスマートに

モデル184cm/着用サイズL
トレーニングスウェット半袖Wフェイス
他、スタイリスト私物

【アメトラ】白アイテムを効果的に取り入れる

「黒の半袖スウェットはアメカジ色の強いアイテムです。長袖をインナーに合わせるとカジュアル(ストリート)になるので、今回はあえて半袖のまま使いました。」(宇田川さん)

とはいえ1枚で着るとさっぱりしすぎることから、半袖のモックネックシャツで首元にアクセントをプラス。

そしてパンツにはグレーのスラックスを合わせて大人っぽく。メタルフレームの眼鏡も加え、知的なムードを演出しています。

「スウェットの黒に合わせて全体をモノトーンで統一したのがポイントです。半袖スウェットを大人っぽく着こなすなら、コーディネート全体の色味をそろえると良いでしょう。」(宇田川さん)

【大人ストリート】90年代のレイヤードを現代風に

一方、大人ストリートな着こなしには、長袖インナーを合わせてストリート感を強調。

これは90年代に流行したレイヤードスタイルで、さらにニットキャップも取り入れることでスケーターっぽい雰囲気に仕上がっています。

パンツに選んだのは薄ベージュの極太チノパンツ。トレンド感のあるタック入りワイドパンツと、インナーのモックネックで現代的な着こなしに。

「デニムパンツも合いますが、それだと90年代そのまま。また、ワイドパンツもモックネックも上品見えする白系カラーを選び、ストリートコーデに大人っぽさをプラスしたのもポイントです。」(宇田川さん)

着こなしの幅が広いスウェットは大人カジュアルに大活躍

同じスウェットアイテムを使った、アメトラvs大人ストリートの着こなしはいかがでしたか。同じアイテムとは思えないほど両者の雰囲気が違いましたね。

スタイリスト宇田川さんも話すように、スウェットはコーディネートの振り幅が広いアイテム。アメカジのイメージが強いですが、大人っぽく上品に着こなすことも可能です。

これからの季節にぴったりで、使い勝手抜群のスウェットアイテム。ぜひコーディネートに取り入れて、大人カジュアルを楽しんでください。

\これからの季節にぴったり/