010_反抗期_Ponko

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子どもに正しいことや親の考えを伝え、教育していくことは親の務めでもあります。ときには子どもと言い合いになりながらも、自立した大人になってもらうためには厳しいことを言わなくてはいけないでしょう。しかしそれが思春期や反抗期となると、理想通りには物事は進みません。ママスタコミュニティには先日、「悪いことをして『みんなやってるし』と言い訳する子どもに何と説明する?」と題してこんな悩み相談が寄せられました。

『「みんなやってるし」、「どうして私だけに怒るの!」、「抑えつけようとしないで!」と反抗期娘逆ギレ。お子さんは怒られたら素直に謝る? キレ気味で部屋に籠もる? 泣く?』


反抗期の娘さんの、怒られた後の反抗に手をこまねいているという投稿者さん。具体的に娘さんが何をしたのかという詳細は語られませんでしたが、どんなことであれ「みんなやっているのになぜ私にだけ怒るのか、抑えつけないでほしい」という娘さんの反論には、親としてビシっと言って説得したいものですよね。この投稿に対してママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。

「みんなって誰?全員の名前を言って」と正論を突き付けて説得

『「みんながやってたら人殺すんか? 悪いことは悪い。みんなとか関係ない!」って言う』


『「みんなって誰? 10人いたら10人じゃないとみんなとは言わないよ」と言って全員の名前を言わせる。うちは素直に謝るよ。私が怖いので』


『私は親に「みんなって誰? 全員の名前を言いなさい」ってよく言われていたよ。何も言い返せなくてよく逆ギレしてた』


「みんなやっているのに私にだけ怒らないで」と反論しているという投稿者さんの娘さん。その「みんな」という表現は、ママたちが子どもの頃もよく使っていたのではないでしょうか。しかし「みんなやっているからやってもいい」という考えを通そうとしている娘さんに対しては、厳しく問い質してあげる必要があるでしょう。ママたちの多くも、自分ならその点を追求するとしている人がいました。また全員の名前を言わせてみて、娘さんの反応を見てみるのもいいかもしれませんね。実際に自分の親からそのようにされたことで、全員の名前を言うことができずに黙ったり逆ギレしたりしたことがあるママもいます。この方法は世代を超えて使えると言えそうです。

『「そうなんだね。でもどうあるべきか、あなたの頭で考えてみてね。あなたならわかるでしょ」。いつもこう伝えるとしゅんとして「わかった」って返ってくる。日頃から物事の判断は本人にお任せだし、報告さえしてくれて問題あると感じない限り見守るスタイル』


『「みんなもやっている=悪いことだとわかっている」と見なして後始末は自分でさせる』


一方で厳しく問い質すよりも本人に任せてみるというのも選択肢の一つ。特に「みんながやっているんだからいい!」と言っているということは、「本当はよくないことだけど、みんながやっているからいいと思った」と認識しているということでもあるでしょう。みんながやっているとしても自分自身はどう考えるか、どうしないといけないか、といった本質的なことを冷静な姿勢で本人に委ねてみる。怒るのではなく諭すことで、娘さんも「やっぱりダメなことなんだ」と理解してくれる可能性はあります。怒られると余計に感情がヒートアップして反抗してしまうお子さんに対しては、効果的かもしれませんね。

怒るのではなく様子をうかがってみては?「反抗期」と諦めて放っておくのもあり

『「本当にみんなやってることなら悪いと思い込んでるかも」と、こっちも考え直してみるかも。例えばわが子だけSNS禁止されてるけど、みんなやってるとか』


具体的に娘さんがどんなことをやったのかはわかりませんが、親の価値観で考える「よくないこと」と、子どもの価値観で考える「よくないこと」の違いは多少なりともあるかもしれません。娘さんは娘さんなりに考えてやったことかもしれず、こちらが決めつけて叱ることで娘さんを傷つけたり、「親は何もわかっていない」と信頼関係が揺らいだりしてしまうことはあるかも。まずは娘さんの行為やその物事を、冷静に考え直してみることから始めるとしていたママもいました。

『反抗期ってたぶんもう生理前とかでイライラしたり不安になったりする年頃かも。「なに? 体調悪い?」ってまず聞いたりするかな』


『反抗期に長々と言ってもムダ。「うちはダメなの、ごめんね」だけ。最後の「ごめんね」を付けることによって威圧から寄り添いに変わるからおすすめ』


また反抗期の子どもは、親がどんなに叱ったり寄り添ったりしても、素直に聞き入れることが難しい年頃でもあります。これはママたち自身が反抗期の頃を思い返してみると理解できるかもしれませんね。そのため「理不尽にピリピリしている反抗期は多少のことなら放っておく」というママも少なくありませんでした。子どものことを心配すればするほど、話しかけたり構いたくなったりするのは当然のこと。しかしあえて放っておくことで娘さんも冷静になれることはあるでしょう。親を払いのけて自分の部屋に一人で籠ったとしても、そこで一旦落ち着いてくれることもあるはず。体調を気遣ったりあえて謝罪の言葉を使ったりすることで、叱りモードではなく寄り添いモードに転換できるとするアドバイスも寄せられていました。

「あなたは私の大切な子ども」と愛情に訴えかけてみては

『「あなたに怒るのはあなたの親だから。あなたに教える義務が私にはある。あなたの友達がそれをやっていようと、私は彼らの親ではないので教える義務もないし怒る権利もない。だから他人がどうしようとどうでもいい。抑えつけと思うのは勝手だけど、親の思いくらいはいつか理解できるようになっていれば嬉しい」と言うかも』


またママたちが気になっていた、娘さんの「どうして私だけに怒るの!」という言葉。この言葉に対しては、「あなたを怒るのは私の子どもだから」と説得するとコメントしていたママがいました。「他の子が何をしていようと関係なく、私の大切な子どもであるあなたに対しては、義務があるから正しいことを教えている」と、しっかりとした言葉で伝えることはとても大切ですよね。ただ怒りに任せるのではなく、そこには親の愛情があると訴えることで、娘さんもきっと理解してくれるはず。また「今でなくてもいいから親の気持ちを理解ほしい」と伝えることも、効果があるかもしれません。大人への階段を昇っている反抗期だからこそ、子ども扱いはせずに一人の大人として対峙することで、親の思いもきっと伝わるのではないでしょうか。投稿者さんもママたちのアドバイスを受け、怒りだけでなく冷静に娘さんと向き合うことで今の反抗期を乗り越えてほしいですね。

文・AKI 編集・みやび イラスト・Ponko