※この記事は2011年12月27日にBLOGOSで公開されたものです

カリフォルニア州サンタモニカのアップルストア。窓にはファンからのメッセージが残されていた。（米国時間５日、AP／アフロ） 写真一覧
Appleの前CEO、スティーブ・ジョブズ氏が10月5日に死去した。すでに後任のティム・クック氏がCEOを勤めており、ジョブズ氏死去に伴うAppleの経営への打撃は小さかった。

だが世界中のAppleファンや著名人は悲しみにくれた。米国のオバマ大統領は氏の訃報を受けて、「世界は偉大なビジョナリーを失った」との声明を発表した。また「世界中の多くの人々がスティーブの死去を、彼が作った製品（iPhone）によって知ったという事実は、彼の成功に対する最高の賛辞だ」とも述べた。

FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏はFacebookの自身のウォールに、「助言者、そして友人となってくれてありがとう、スティーブ。あなたは自分の作ったもので世界が変えられることを見せてくれた。寂しくなるよ」と書き込んだ。わずか1時間で約12万人もの人がこのメッセージに「Like」を押し、約1万人がこれを友人たちに共有した。

米国の投資顧問会社で活躍する広瀬隆雄氏は10月6日のブログ「どん底時代のスティーブ・ジョブズの思い出」の中で、実際にジョブズ氏と交流したときの出来事を振り返った。当時のジョブズ氏はNeXTでもピクサーでも仕事が行き詰っていたという。広瀬氏とジョブズ氏の対話はその後のAppleの成功をはっきりと予感させるものだ。

米系投資銀行に勤務する藤沢数希氏は「僕はスティーブ・ジョブズが嫌いだ」という刺激的なタイトルのエントリーを書いた。「僕のやり方と彼のやり方がとても似ているのだ。それが僕が、スティーブ・ジョブズと彼が作ったAppleという世界一価値のある会社が嫌いな理由だ。そのやり方は、あざとくて、狡賢く、そしてとても強欲だ」と切り出して、ジョブズ氏とAppleの仕事の方法を鋭く分析している。


■BLOGOSで振り返る“ジョブズ氏の死去”
・僕はスティーブ・ジョブズが嫌いだ - 2011年10月6日
・どん底時代のスティーブ・ジョブズの思い出 - 2011年10月6日
・そしてスティーブ・ジョブズは伝説の人となった - 2011年10月11日
・ジョブズ氏死去～一人の天才の死とアップルの今後 - 2011年10月13日