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 最近、「テレワークで太った」という40~50代の声をよく耳にします。聞けば、運動不足に加え、食事はもっぱら弁当やテイクアウトで簡単に済ますことが多くなり、実は高カロリー食が続いている…そんな人が増えているようなのです。

 実際、ここ1年で5kg太ったという我が上司は、いつも唐揚げ弁当を目の前に「食べたことをなかったことにできないものか」と、ありえない奇跡を期待しています。

「さすがにそのカロリーをゼロというのは虫が良すぎますよ!」などと笑っていた矢先、筆者はファミマで買った「梅ゆかり」のおにぎりに、コロナ太り解消のヒントを発見しました。それが“スーパー大麦”という食材です。

ファミマで買える「スーパー大麦」のおにぎり「 梅ゆかり」128円と「海老ピラフ」145円、「玄米とスーパー大麦ごはん」(150g)200円

「ん? スーパー大麦って何だ?」と気になってネットで調べたら、「バーリーマックスR」という商品に行き当たりました。なんと、「オーストラリア科学産業研究所」が10年かけて開発したというもの。

 この「スーパー大麦」がすごいなと思ったのは、白米や大麦よりも低カロリーなうえ、タンパク質や食物繊維が豊富に含まれていること。しかもモデルやアスリートがスーパーフードとして愛用している声も多く、さらに山口県では学校給食や市役所の食堂に、愛媛県では大学の学食に、またスポーツの強豪校の部活の補食などにも採用されているんです。

「スーパー大麦 バーリーマックスR」(800g)2112円

 とくに「食べたものをなかったことに」と言っていた上司の望みがまんざら夢ではないと思ったのは、スーパー大麦に含まれる食物繊維です。

 食物繊維とは、人間の消化酵素に分解・吸収されることなく大腸まで届く栄養素。食物繊維にも種類があり、「不溶性」と「水溶性」があります。前者は胃や腸で水分を含んで膨らみ、腸の運動を活発にして便通をよくする食物繊維。後者は粘着質で、胃や腸の中をゆっくりと移動して糖質の吸収を妨げる食物繊維です。

 つまり、食物繊維は食べたものを腸に留めずにスムーズに出す手助けをし、なおかつ食べたものの糖質を腸で吸収させにくくしてくれるのです。これを言い換えると、食べたものを吸収させない=“少々”なかったことにする」と言えなくないと思ったわけです。

 そして、このスーパー大麦には、上に挙げた不溶性&水溶性食物繊維(βグルカン)を豊富に含んでいるうえ、さらに近年、注目されている「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」が多く含まれています。

「レジスタントスターチ」のことを、筆者は全く知りませんでしたが、食物繊維と似た働きをする良質の炭水化物なんですって。ほとんど消化されず、腸内をゆっくり移動するため、消化がゆるやかになり、なおかつ満腹感が続き、腸内環境も整って便通もよくなるという代物。これは、体にいいのはもちろん、ダイエットにも期待できそうです。

白米に混ぜて炊いてみた

 さっそく、このスーパー大麦「バーリーマックスR」を通販で買い、いつものご飯に混ぜて炊いてみました。

 実際に食べてみると、プチプチとした食感が楽しく、噛み応えがあって旨みも強い。メーカーのオススメの炊き方は、ひと手間加えて、先にスーパー大麦だけを10分茹でてから、白米に混ぜて炊くというもの。すると、よりモチモチした食感がプラスされるのです。

 美味しいので、家で炊いたり、ファミマで買って、毎日食べていたら、かなり快腸になりました。しかもなんとなく体調も良くなった感じがする。これは上司にもぜひ紹介せねば、と思っているところです。皆さんも、ぜひ試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)