火星衛星探査計画MMXのJAXA公認アクセサリーに新作。宇宙を身近に感じられるアイテム

宇宙と聞いて、想像するイメージはなんでしょうか? 宇宙は、我々が住む場所の大元でありながら、日常あまり考えることのないジャンルかもしれません。

しかし先日、小惑星探査機「はやぶさ」後継機である「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウから戻ったことは記憶に新しいですよね。予想以上のサンプル採取という快挙に、日本のニュースもSNSも一気に色めき立ちました。私たちがまだ知りえない、宇宙の神秘。読者の中にも、ワクワクした! と言う方が多いのではないでしょうか。

そんななか、今、宇宙の話題で世界的にも熱いと言われているのが火星。昨年2020年は、アメリカのNASAでも火星へ探査車を送る計画が遂行され、2024年には、有人月飛行計画のアルテミスも、火星に行くことを目標としています。

一方、日本では「MMX」という、JAXAの火星衛星探査計画が進行中です。これは、2024年の探査機打上げを目指して開発されているプロジェクト。火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにするため、探査機のサンプルリターン(持ち帰ること)を目的としたものになります。

探査機が向かうのは、火星が持つ2つの衛星。まず最初に、一つ目の衛星「フォボス」を観測したのち着陸してサンプルを採取。その後、二つ目の衛星「ダイモス」を観測してから、地球に帰還する予定です。

そんなMMXや宇宙開発を盛り上げようと、2020年3月3日に誕生したのが、アクセサリーブランド「Ucyury(ウチュリー)」。ウチュリーは、JAXA公認のマークがついた、宇宙開発を応援するアクセサリーで、ブランドを立ち上げたのは、日テレNEWS24などのテレビ番組でも活躍する、宇宙キャスタ−・星空準案内人の榎本麗美さんです。

▲榎本麗美さん

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こうしたアクセサリーブランドを立ち上げた背景には、宇宙開発への認知度を高めたい、という思いがあるのだとか。 Ucyury公式サイト

▲MMXの模型

榎本さん曰く、日本の宇宙開発や宇宙ビジネスはJAXA含め、予算がない中で必死に頑張っている状況とのこと。日本の宇宙開発予算は、約1800億円。米国では2兆円、欧州では6000億円規模とされており、比較するとその違いは明らか。国家予算を動かすには世論が必要と考え、宇宙を身近に感じられるアクセサリーのブランドの開発を始めたそうです。

火星が持つ衛星、フォボス・ダイモスのピアスや、キーホルダーなどが人気ですが、今回新作として、MMX探査機ピアス・イヤリング・ネックレスのシリーズが登場しました。

「MMX(火星衛星探査計画)」の実際の設計図を元に、縮尺サイズ1/600の探査機を再現しており、価格は各7150円。JAXA公認アクセサリーとあって、その設計の正確さはお墨付き。商品はAmazon.co.jpで購入が可能で、購入金額の一部がJAXAに寄付される仕組みとなっています。間接的にでも、支援ができるのは嬉しいですね。

MMXプロジェクト/探査機イヤリング・ピアス(Amazon)

MMXプロジェクト/探査機ネックレス(Amazon)

▲MMX(火星衛星探査計画)プレートネックレス(3960円)
▲フォボス・ダイモスピアス(5500円)

さて、2025年には火星圏にMMXが到着している予定となります。同年開催予定の大阪万博でMMXの帰還をパブリックビューイングで応援しよう! というプロジェクトも立ち上がっているそうで、JAXA公認アクセサリーをつけて、帰還を見るために集合……なんて、ちょっと胸アツ展開かもしれません。

なお、同ブランドからは、他にもユニークな新作が登場しています。こちらは、ミドリムシのユーグレナを閉じ込めたアクセサリーです。

実はユーグレナは「宇宙食」としても注目されています。榎本さんによれば、ユーグレナはたんぱく質を含む59種類の豊富な栄養素を含んでおり、植物と同じく光合成により成長するそう。自然環境にも優しく、持続可能な未来のために活用でき、かつ、宇宙の閉鎖空間での炭素循環の観点からも優れている、美しい生物なんだとか。

今回はその美しさを表現するため、ミドリムシの第一人者である、ユーグレナの鈴木健吾氏と共に製品開発を行ったとのこと。たかがアクセサリーとあなどるなかれ、この発色を表現するため、きっちりと研究が行われているのです。

▲実際のリポートの一部。しっかり研究されています。

持続可能な食、ということで、今後フードテックの分野でも台頭してきそうなユーグレナが入ったアクセサリー。最前線を追いかけたい人にぴったりかも。

ちなみに本日1/18(月)まで、渋谷西武A館でイベントが開催されています。

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