<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇13日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
2021年の初戦をハワイで迎える石川遼は、開幕前日にプロアマに出場。アウト9ホールを回るラウンドなどで、最終調整をした。
改造後はどうなる?現在の石川遼のスイング【連続写真】
この大会で「すごくフォーカスしてる」と話すのが「スイング」と「コースの攻め方」。新たな1年を占う大会ではあるが、「まだ結果にこだわるのは早いかなと思う。両方を100%やりきる」と、しっかりと内容を追い求めていく。
スイング面は、昨年3月から師事する田中剛コーチとともに改造に取り組む道半ば。その進捗状況については「まだまだ」と話す。プロ生活を続けるなかで、体に染みついていたものはなかなか抜けず、「試合中、頭の中がパニック状態になることもあります」というのが実情。今は感覚的なものではなく、まずは「形を変える」ということを強く意識する。そんななかでのプレーと考えると、昨年の結果は決して悪いものではない。「いい方向にいっている証拠かな」と手応えも感じ取っている。
この改造を石川を“2カ年計画”で進めていくという。「最初は意識してもできない」というところから始め、一進一退の取り組みを続けてきた。無意識の領域で理想とするスイングを、しっかりと試合でできることが当然ながら最終的な目標となる。
「この10カ月はあっという間。試合中にできているかは自分にしか分からない。常に自分の体、ポジションを感じながら練習場と試合の違いを確認している。ただ、試合になるとどうしても闘争心が出てしまう。当然同じスイングにはならないし、それが無くなるのに2年(はかかる)かな。あとで録画を確認して。そういう戦いが2年。でもすごくやりがいがある。やりがいがあるから続けられる」
ここからもしっかりと現在地点を確認しながら、進めていく。そしてそのスイングに耐えうる体作りも、同時に進行中。「(松山)英樹のキャディには『痩せました?』って言われたから、『お前の近くにいる人がでかすぎる』と言った(笑)」と、まだ目に見える結果は出ていないが、「トレーニングは継続的にはやっている。今は70〜71キロ。あと5年間で75キロにしたい」と目標を設定。今はやせないことを心がけ、食事にも気をつかっている。
「一日でも長く第一線でプレーしたい。そのためには体がすごく大事。30歳よりも40歳の方が良い体でいたい。やっぱり上でやらないと意味がないので」。しっかりとしたビジョンを掲げ、ここからも緊迫した試合のなかで“進化”を続けていく。
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