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　2017年よりフランスで開催されている日本酒のコンクール「Kura Master」をご存じでしょうか？　フランスの一流ホテルに籍を置くトップソムリエやレストラン経営者、シェフなどの審査員が表彰銘柄を選出する“フランス人のための日本酒品評会”で、フランス市場における日本酒のアピールの場として毎年日本全国から数多くの銘柄がエントリーを行っている注目のコンクールとなっています。

　今回は11月に発表された「Kura　Master2020」で、見事に賞を獲得した銘柄5種類を紹介。過去最多となるエントリー数824点の日本酒から選ばれた珠玉の銘酒、チェックしておいて損はありませんよ！

水芭蕉 純米大吟醸 翠（永井酒造・群馬県）

1800ml 3520円、720ml 1760円

　群馬県の蔵元『永井酒造』の日本酒「水芭蕉 純米大吟醸 翠」は、山田錦部門で金賞を受賞。酒米は兵庫県産の山田錦のみ、さらに水と技術にもこだわって作られており、白桃や洋梨のような柔らかで優しいフルーティーな香味を備えています。ワイングラスで香りと澄んだ味わいをじっくり楽しみたい一本です。

真野鶴 純米大吟醸原酒（尾畑酒造・新潟県）

720ml 3300円

　純米大吟醸部門での最高賞となるプラチナ賞を受賞したのが、新潟県の『尾畑酒造』が生んだ銘酒「真野鶴 純米大吟醸原酒」です。

　酒米に佐渡相田ライスファーミングの牡蠣殻農法で栽培した「朱鷺」と、日本の2大酒米「山田錦」と「五百万石」を掛け合わせて作られた「越淡麗」を使用。イチジクやトロピカルフルーツを思わせる華やかな香りにスパイシーな香味が合わさり、原酒ならではの重厚な味わいをもたらします。

旭鳳 純米大吟醸 八反錦（旭鳳酒造・広島県）

1800ml 3430円、720ml 1760円

　2019年に続いて2年連続で純米大吟醸部門・金賞を受賞したのが、140年以上の歴史を持つ広島県の老舗酒蔵『旭鳳酒造』の銘酒「旭鳳 純米大吟醸 八反錦」です。

　地元広島県産の酒米「八反錦」を用いて作られた大吟醸は、繊細かつ深みのある味わいとほのかに酸味を感じられる後味が特徴。キレのよい飲み口は、刺身や焼き魚などと抜群の好相性を感じさせてくれます。

天山 純米吟醸（天山酒造・佐賀県）

1800ml 3300円、720ml 1650円、300ml 700円

　佐賀県の老舗酒蔵『天山酒造』の「天山 純米吟醸」は、純米酒部門で金賞を受賞した銘酒。地元佐賀で育てられた契約栽培の「山田錦」を55％まで磨き上げ、天山山系から流れる清らかな伏流水で仕込んだ逸品です。

　洋梨を思わせる爽やかで上品な香りと米の旨み・甘味がバランスよく広がる味わいが特徴で、ANA国際線ビジネス＆ファーストクラスでの機内酒として採用されていたことでもその美味しさが十二分に伺えます。

神心 純米吟醸 瓶囲い（嘉美心酒造・岡山県）

1800ml 2970円、720ml 1320円

　最後は純米酒部門で金賞を受賞した、岡山県を代表する酒蔵『嘉美心酒造』の銘酒「神心 純米吟醸 瓶囲い」。岡山県産の酒米「アケボノ」を用い、旨口をベースに絶妙な酸味を織り交ぜた”キレのコントラスト”を楽しめる日本酒です。

　口に入れた瞬間に広がる米の旨みと喉を抜けていく際のすっきりとした味わいは、創業100年を機に立ち上げた新ブランド“神心”の名に相応しい仕上がりとなっています。

　フランスを始めとするヨーロッパの美食家たちを唸らせる日本酒は、もちろん日本国内でも高い評価と人気を獲得しています。美味しい料理とともに極上の一献を傾けて、日本が生んだ滋味を心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか。

●DATA

「Kura Master 2020」各賞受賞銘柄5選

永井酒造「水芭蕉 純米大吟醸 翠」　http://www.nagai-sake.co.jp/
尾畑酒造「真野鶴 純米大吟醸原酒」　https://www.obata-shuzo.com/
旭鳳酒造「旭鳳 純米大吟醸 八反錦」　http://www.kyokuhou.co.jp/
天山酒造「天山 純米吟醸」　http://www.tenzan.co.jp/
嘉美心酒造「神心 純米吟醸 瓶囲い」　https://kamikokoro.co.jp/
※価格は全て税込