ロバート・パティンソン演じるニール(左)と吹き替え声優の櫻井孝宏(右)
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 映画『TENET テネット』のブルーレイ&DVDとデジタル配信で初収録される日本語吹き替え版で、主人公の相棒・ニール(ロバート・パティンソン)役を担当する声優の櫻井孝宏が、映画の感想やファンから根強い支持を集めるニールの魅力について語った。

 クリストファー・ノーラン監督がメガホンを取った本作は、未来を変えるという謎のキーワード「TENET(テネット)」を手掛かりに、主人公の“名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)がニール(ロバート)と共に、人類の存亡をかけた壮大な任務に挑むさまを描いたスパイアクション。日本語吹き替え版では、声優の田村真が名もなき男の声を、櫻井がニールの声を担当する。

 名もなき男とニールが未来から現在へ逆行してくる敵と戦う“逆行アクション”や、一度観ただけでは理解できないほど緻密に練られたプロットなど、映画ファンを虜にする要素が詰まった本作。映画好きの櫻井も「逆行という考え方がすごいなと思って。全部が全部、新しいものを観ている気持ちになりましたね。ノーラン監督の作品の傾向とか、見せたいものとか、考察好きな人たちが楽しめる作りになっているんです。明確な答えが提示されていないから、想像の余地があるんですよ」とノーラン監督が仕掛ける新たな映像体験に舌を巻く。

 危険なミッションの中でも、ニールは名もなき男を献身的にサポートし、時にはユーモラスな一面を見せるなど、劇中で存在感を発揮している。櫻井は、そんなニールを「ファンタジック」と表現。「100%理解できてなくて、わからないところはあります」と切り出し、「主人公の名もなき男と、(二人で)作品の軸というか。ニールもある意味では、主人公だと思うんです」とその魅力を語った。

 『TENET テネット』を鑑賞したファンは、ノーラン監督が仕掛けるトリックの数々を解き明かそうと、SNSなどに考察や分析を投稿しており、謎多きニールについても熱い議論が交わされている。こうしたファンの考察について、櫻井は「面白いですよね、それが合っていようが合っていまいが、どちらでも良くて。映画をすごく楽しんでいるということなんですよね」と感心しながら、「作品で明確な答えを提示してないからこそ、観客は答えがほしいんですよね。だから追求して、『こうであってほしいな』とか考えると思うんです」と付け加えた。

 「この作品は2回目が“1回目”です」とリピート鑑賞を勧める櫻井は、「1回観ただけではわからない部分もあるし、エンディングを観て、そこからスタートラインに立てるかなと。映画を繰り返し楽しめる作品タイトルだと思うので、やっぱり手元に置いていただきたいなと。まるで本を読むように、映画を観るというか。映画を読むというか。繰り返し観ることでパッとひらめいたり、急に理解ができたり、そういう体験もできるので、ぜひ皆さんのライブラリー加えていただきたいです」と呼びかけた。(編集部・倉本拓弥)

『TENET テネット』ブルーレイ&DVDセット(税込4,980円)は2021年1月8日発売 4K ULTRA HD&ブルーレイセット【初回仕様】(税込8,980円)も同時発売 ダウンロード先行販売は12月16日開始