「キャンプ飯グッズ」5選 | 食楽web

 コロナ禍も影響し、今年は空前のキャンプブームが到来しています。街の喧騒を離れ、大自然の中で料理し、テントで一夜を過ごすキャンプ体験は、何ものにも変えがたい開放感! ハマる人が続出。特に話題のソロキャンプでは、一人の時間を大切に過ごせる貴重な機会です。ちょっとしたサバイバル感もあり、新たな自分発見の旅にもなります。

 ただし、いざキャンプに挑もうと思ったとき、初心者がまず悩むのが「キャンプに何を持っていけばいいの?」ということではないでしょうか。実際、巷にはたくさんのキャンプ用品があふれていて、迷うのも当たり前。これでは出かける前から面倒になってしまいますよね。

アウトドアのプロ集団『A&Fカントリー』が外さない道具を紹介

新宿にある『A&Fカントリー本店』の店内

 そこで今回は、1977年に創業したアウトドアスポーツ用品を輸入する「エイアンドエフ」の直営店『A&Fカントリー』を訪れ、“初心者が知っておきたい快適なキャンプ道具”を紹介してもらうことにしました。プロ級のキャンパーも愛用するこの専門店には、優れたグッズが数多く揃っています。

『A&Fカントリー』の店長、平戸隆志さん

 指南役は店長、平戸隆志さん。国内外の優れたグッズを知り尽くしているプロの視点で、“初心者が持っていて間違いない、長く愛用できる道具”をそろえてもらいました。それでは「キャンプ飯グッズ」5選をご紹介していきましょう。

一つあればなんとかなる! 『LODGE』の「スキレット」&「スキレットカバー」

「スキレット 8インチ」直径20.2cm、深さ4.3cm、1.49kg。「スキレットカバー 8インチ」1.06kg。いずれも3630円、IH対応

 アメリカでは一家に一台あると言われる『ロッジ』の「スキレット(フライパン)」。8インチはソロキャンプ から2・3人のキャンプにも最適で、日本のキッチンでも使いやすい大きさです。

 いわゆる厚みのある鉄鍋で、キャンプに持っていくと「これ一つあれば、どんな料理もなんとかなる!」という包容力に脱帽必至。ステーキやハンバーグをカリッとジューシーに仕上げてくれるほか、深さもあるので、野菜を蒸したり、スープや煮込み料理にも使えます。専用の蓋があれば一層、素材の旨みを閉じ込めた逸品が完成しますよ。

フライパンにもなる超優れもの! 『COGHLAN'S』の「エイアンドエフホットサンドクッカー」

3520円。H3.8×W13.5×D14.8cm、全長36cm。1.4kg。通常の食パンが挟める大きさ

 大人気の「ホットサンドメーカー」を探しているなら、直火にかけられて、キャンプでも家庭でも使える鋳鉄製のものがおすすめ! こちらは『A&F』がカナダの老舗アウトドアメーカー『COGHLANS(コフラン)』に特注したものです。

 ガスストーブなどの直火にかけて、上下をひっくり返しながら素材を焼くのですが、鋳鉄製なので蓄熱性があり、食材にじっくり火が通るため、より美味しさを引き出してくれます。ホットサンドはもちろん、具を挟んだだけの餃子や肉類もカリッと、フワッとジューシーに仕上がります。

底面が平らなので、コンパクトなガスストーブにも安定して置けます

「プレートとフタが取り外せるので、2枚のフライパンとしても使えるんですよ」(平戸さん)。ホットサンドクッカーって、ホットサンド以外の使い道に困るのですが、これなら確かに便利! 片方でソーセージ、もう一方で椎茸などの野菜を焼くなど、いろんな食材が焼き放題。かなり優秀に使い回せそうです。

バーベキューがグッと楽しくなる! 『COGHLANS』の「テレスコーピングフォーク」

760円。最長86cm

「これは何? 長~いフォーク?」。その通り。先端に食材を指して、焚き火やガスバーナーの火にかざして焼くためのフォークです。でも、単なる長いフォークじゃありません。スティック部は最長86cmも伸び、火が遠くても楽々使えます。しかも木製ハンドルの先にある赤い部分を回せば、食材がくるくる回転してまんべんなく焼けるんです。

「お酒をちびちび味わいながら、片手でソーセージや野菜、キャンプの定番・マシュマロを焼くのも乙ですね」と平戸さん。1本持っておけば、ソロキャンプの醍醐味がさらにアップする優秀グッズです。

淹れたてコーヒーを味わう! 『GSI OUTDOORS』の「ホウロウ コーヒーパーコレーター8cup」

5280円。H23cm×W14.8cm(底面)、576g。容量1200ml。家のポットとしても重宝しますよ

 アウトドアのポットといえば、やっぱりコレ! というくらい、昔から愛されているホウロウ製のポット兼コーヒーパーコレーター。これを持っていると「おしゃれで、通だなあ」と思わせてくれる道具の一つです。

 厚い鉄板にホウロウが施されていて、強度も抜群。内容物に影響を与えにくいので、長時間コーヒーやお茶を入れておいても味が変化しにくいのも魅力です。しかも汚れが落ちやすくお手入れも簡単!

 コーヒーの淹れ方は、まず本体に水を入れて沸騰させます。コーヒーの粉(中挽きか粗挽きがおすすめ)をバスケットの半分くらいまで入れてフタをし、本体にセット。そのまま弱火で4分ほど待つと、コーヒーが抽出されます。野外で淹れたてのコーヒーを味わうひとときは格別ですよ。

食材の持ち運びや料理の保温にも! 『Klean Kanteen』の「TKキャニスター」

一番小さい容量237mlタイプが3520円。3サイズあり

『Klean Kanteen(クリーンカンティーン)』といえば最近、オフィスでも使えるおしゃれで高機能な飲料ボトルが大人気。こちらはステンレススチールの美しさに見惚れる「TKキャニスター」。二重になった真空断熱ステンレス構造で、保温保冷効果が抜群です。

 家で準備した食材を入れたり、あらかじめ作っておいた料理を持参するときに重宝します。「ダッチオーブンなどで作ったスープや煮込み料理を入れておけば、いつでも暖かい料理が楽しめます」(平戸さん)。キャンプ中に“あって良かった”と思えるグッズの一つです。

 これら以外にも、調理に便利な小型の「コンパクトストーブ」、ホウロウやプラスチック製の軽い食器類などを揃えれば準備万端。気負わず、好きなものを焼いたり煮たりして、自分なりの「キャンプ飯」を楽しんでみてください。

●SHOP INFO

店名:A&Fカントリー本店

住:新宿区新宿6-27-56新宿スクエア 1F
TEL:03-3209-0750
営:11:00~20:00 ※新型コロナウイルス感染拡大予防に伴い、急遽営業時間が変更する場合がございます。
休:不定休
※価格は全て税込