美味しそうな料理が並ぶ写真……これ、実は石だと言ったら信じられますか?きれいなだけでなく、まるで食べ物のような石をコレクションし、トリックアート写真にして公開しているアカウントがTwitterで注目を集めています。

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 この美味しそうな石のトリックアート写真をTwitterで公開しているのは、じゃが〜さん(@Kartoffel11)。いわゆる「鉱物(石)コレクター」という方は、見た目のきれいな鉱物標本や、珍しい鉱物標本などを集める……という場合が多いのですが、じゃが〜さんは食べ物のように見える鉱物標本を使ってトリックアート作品を作るという、少々ユニークな楽しみ方をしています。

 じゃが〜さんはご自身のコレクションを

「石が好きなんです。

非石クラスタ「へぇ、どんな?」
石クラスタ「どの石集めてるの?水晶?蛍石?」

(゚∀゚)…

(゚∀゚:)…ェ…

(゚∀゚;)……オッ…オモシロイイシデス…

と、質問の分岐があっても、説明しづらいので変な答え方になる…見て理解してもらうのが早いコレクションの道に居る。」

と紹介。確かに言葉で表現するのは難しいかもしれませんね。

 例として見せていただいたトリックアート作品の中には、梅干しを添えた卵かけご飯のようなものが。このご飯も石で、真っ赤な梅干しも含めて中国産のメノウだそうです。卵はインド産の蛍石、奥にあるおかずはアメリカ産の長石。六方に剥いたサトイモみたいですね。

 じゃが〜さんは大学生時代から収集活動を始め、コレクター歴は10年ほど。当初は一般的なコレクターと同じような形だったそうですが、今から5年ほど前に「ベリーケーキ」のように見える蛍石(フローライト)を手に入れたことがきっかけで、美味しそうな石を意識して集める傾向が強くなったといいます。

 コレクションの総数は数えてはいないもの、美味しそうな石以外も含めて500個以下ぐらいではないか、というじゃが〜さん。コレクションを入手する手段は、鉱物や化石、隕石、宝石などを展示販売する「ミネラルショー」というイベントのほか、海外のオークションで入手したり、珍しいケースでは河原で採集したものもあるとのこと。

 ミネラルショーは全国からコレクターが集まる日本最大のイベントで、たくさんの石の中からアイデアと結びついたものを見つけ出しているそうです。しかし、イベントで「食べ物に見える!」と思って入手したものの、あまり美味しそうに見えなかったり、逆に普通の標本として入手したものが美味しそうに見えたり……と、実際にトリックアートにした際の「映え方」は、なかなか奥深いものがあるようです。

 三角のケーキでティータイム、といった写真や、焼き菓子のような石の写真も。もうじきハロウィンですが「トリック・オア・トリート!」で、このような石をお菓子の代わりに渡されても喜んでしまいそうです。じゃが〜さんは販売されている時点で三角形になっているものや、ある程度模様がきれいに見えるよう研磨されているものを選んでいるそうですが、時々ご自分でヤスリなどを使って研磨することもあるとか。


 模様や色の面白さに透明感も加わって、本当に美味しそうなじゃが〜さんの「石の食べ物トリックアート」。単純に鉱物をコレクションするだけではない、石の楽しさを伝えてくれています。

<記事化協力>
じゃが〜さん(@Kartoffel11)

(咲村珠樹)