三脚・一脚で2019年シェア1位、ベルボンの事業譲渡に見るカメラビジネスの厳しさ
全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、ベルボンは三脚・一脚カテゴリで、直近の2020年6月はメーカー別販売台数2位につける有力メーカー。19年年間ではシェア17.5%を占め、上位3社の接戦を制してトップに輝いた。年間1位は、12年の集計開始以来、15年、16年に続き3回目。19年発売のトラベル三脚「UTC-53 II AS」「UT-3AR」などがヒットしたためで、こうした高い企画力や製品開発力があったからこそ、同業他社による事業譲受が成立したと考えられる。
ベルボンは、過去にカメラと写真映像の総合展示会「CP+」に出展し、カメラ向け、スマートフォン向けの多彩な三脚を展示していた。しかし、CP+2020は開催中止となり、CP+2021は開催日程こそ決定しているものの、密集した状態で、実際に触って触れるコーナーの多いイベントの特性上、またもや中止になる可能性は高い。ベルボンの事業譲渡、オリンパスのイメージング事業の分社化・事業譲渡は、上位メーカーですら「現状維持」では厳しいと判断せざるを得ない、カメラ関連ビジネスの厳しさがうかがえる。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
