ブンデスリーガ再開試合では途中出場だった長谷部。それまでは“特設ベンチ”に座っていた。 (C)Getty Images

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 Jリーグの村井満チェアマンは5月19日、2020年度の「第5回理事会」後にウェブ上で行なわれた会見に出席し、先日無観客で再開されたドイツのブンデスリーガについて、質問に答える形で見解を示した。

「再開に向けた練習のプロトコルや試合会場運営の詳細、様々なものをいただいている」とし、「映像で多くを確認しているわけではないですが、一般席で見ている長谷部選手の姿が印象的でした」と感想を語った。

 フランクフルトに所属する長谷部誠は、ボルシアMGとの再開試合でベンチスタート。しかしその座っている“ベンチ”はピッチサイドではなく、スタジアムに設置された“特設ベンチ”だった。

「我々だったらベンチに間を空けたり、ピッチサイドにベンチシートを並べてやるかと思っていたが、一般席で見ている姿が印象的でした。そこまでやるのかという感想です」
 
 さらに、これまでも「最終手段」としてきた“無観客試合”については、「サッカーはある意味で総合型の舞台芸術に近い。ファン・サポーターが横断幕を掲げ、声や拍手が届き、サッカーを構成する要素は選手のプレーだけではないなと、観客も一体となって完成するものだと思う」と改めて見解を示した。

 具体的なプランは決まっていないものの、「個人の妄想ですが、ゴール裏にサポーターの代表を入れてみるとか、クラブスタッフがピッチ脇で声援を送るのはどうかとか、想像しています」とリーグ再開へ向けたアイデアを考えていることを明かした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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