監督、選手がそれぞれ思い思いのステイホームを過ごす中、サポーターがグッズを買い支えたり、選手からのSNSなどでの発信を喜んでいることについて木山監督は次のようにサポーターの熱意に感謝を示した。

「選手たちが発信していることに温かい言葉をいただいていますし、こういう経済状況の中、クラブとしても楽じゃない状況だと思いますが、サポーターからも何とか支えたいという声をいただいていると聞いています」

 自身がプロデュースしたパーカーが発売後即完売となった道渕も「仙台にお金を落としたいという気持ちがあったからこそ、あのスピードで売れたと思いますし、そういう気持ちはありがたいです。再開した時に恩返ししたいと思います」と公式戦再開後の活躍を誓った。
 
 ようやく全体練習再開にこぎ着け、あとは公式戦再開を待つのみ。

 木山監督は次のようにサポーターにメッセージを送った。

「皆さんお元気でしょうか。大変な中で生活されてご苦労も多いかと思います。でも少しずつ光が見えている気がしますし、現実、我々も部分的ですがチームとしての行動をスタートすることができました。皆さんとお会いしていろいろなことができるのがもう少し先になるかもしれませんが、そういう日が早く来ると信じて、我々は自分たちのプレーでちょっとでも皆さんに元気を届けられるように全力で頑張って行きますので、ぜひ応援してください。僕たちも皆さんのことを応援しています。また一緒に戦える日が来ることを願っています」

 また道渕はこのように仙台サポーターへ呼びかけた。

「やっと練習が再開されました。これから徐々にコンディションを含めトレーニングで積み上げていきます。試合が再開された時にその成果を見せられるようにやっていきますので、皆さんも楽しみにしていてください!!」

 コロナ禍で苦しみながらも、公式戦再開を待ちわびるサポーターを元気づけようと監督も選手も意気込んでいる。

取材・文●小林健志(フリーライター)