※2019年6月撮影

2016年9月の前面展望、奥が札幌方面になります。

※2016年9月撮影

レンタカーを駐めた場所からの写真。この未舗装道路は、除雪されないため冬期通行禁止になります。つまり、実質的に雪が積もると於札内駅にはアクセスできないのです。にわかには信じられないけれど、すごい現実です。実際、踏切には「12月1日から3月31日まで」通行止めの標識がありました。

※2019年6月撮影

踏切から駅全体を見ます。奥が新十津川方面。この駅から浦臼町に入りました。駅の周囲に集落はありません。

※2019年6月撮影

ホームには手前の階段で上がります。南下徳富駅と異なりホームはコンクリート製です。

※2019年6月撮影

待合室。錆びた駅名標が扉の上に貼ってあります。

※2019年6月撮影

その見事に錆びた駅名標。読めますか?

1959年(昭和34年)於札内仮乗降場として開業しました。1987年(昭和62年)国鉄の分割民営化でJR北海道に承継された時に駅に昇格。営業キロが設定されたのは3年後の1990年(平成2年)でした。南下徳富駅から1.5km。駅の利用状況は南下徳富駅と同じく2011〜2015年の5年間の平均乗降人員が1日1人以下。(JR北海道調べ)積雪すれば実質的に使えないことを考慮しても、利用者は極端に少ないことが分かります。

※2019年6月撮影

待合室の中。トタンの壁が寒そうですね。駅ノートが置かれています。右の青いものは除雪の道具の様ですが、冬期間アクセスできない駅を誰が除雪するのでしょうか? 列車で来るにも1日1本です。

※2019年6月撮影

時刻表。下り9:14と上り10:13だけです。何も言う言葉は御座いませんです。

※2019年6月撮影

ホームから札幌方面。ふつーの駅名標もあります。踏切の向こうにレンタカー、白いトヨタアクアが駐まっています。国道に通じる舗装路には未舗装路を100m以上戻ります。舗装路に出ると道沿いに人家が数軒あります。

※2019年6月撮影

これは2015年3月に列車内から撮った写真です。踏切は通行止めの期間。周囲は真っ白ですが、駅にアクセスする未舗装路は除雪されている様にも見えました。でも誰も乗降はしませんでした。というか札沼線の新十津川駅〜浦臼駅間を3度往復した時、ホームに乗降客がいたのはたった1回だけなのです。(鶴沼駅で書きます)

※2015年3月撮影

背後から駅を見ています。トイレの設備はありません。

※2019年6月撮影

しかし利用者がほとんどいないとは言え、1日に上下1本の列車しか来ないとは、何とも過酷です。

卵とニワトリの例えで言えば、1日に5往復運行されていた時代に利用者はいたのか? と問われれば、言葉を飲み込むしかありません。

(写真・記事/住田至朗)