「ホームまでお見送りをしたい」
「電車には乗らないけど改札内の店舗に入りたい」

そんな時に買うのが「入場券」。多くの場合、これを買わなければ改札内には入れてもらえない。

しかし小田急電鉄では、改札内の店舗で買い物をするなど、ある一定の条件を満たすことで入場料のお金が返ってくる場合があるという。

ツイッターユーザーのえすけい_OER(@kyunta_9031)さんの投稿によれば、改札内の店舗で入場券に印を押してもらい、改札を出る時に窓口で入場券を見せると、入場券の料金が返ってくるとのこと。

他のユーザーからは「沿線民ながら知らなかったな」「初耳」といった声が寄せられ、知る人ぞ知る裏技だったようだ。

なぜこんな粋なサービスをしているのか。Jタウンネットは2019年8月16日、小田急電鉄CSR・広報部の担当者に話を聞いた。

コインロッカーやATMでもOK


利用証明の印が押される(画像はえすけい_OER@kyunta_9031さんより)

このサービスが始まったのは2016年3月から。担当者によると、駅ナカサービスの拡充等に伴い、「列車には乗らないが改札内で実施しているサービスを利用したい」という利用客のニーズの高まりがあったことが背景にあるという。

サービスは小田急電鉄全駅で実施され、店舗以外にも改札内のコインロッカーや自動販売機、ATM等を利用する際に適用される。駅員にロッカーの鍵やレシートなどを提示することで、お金が返ってくるようだが、自販機は購入の証明が難しいため、事前に駅員に確認をするのが良いとのことだ。

知らなかったという人も少なくないこのシステム。小田急沿線を中心に出店している人気のそば店「箱根そば」が食べたい時などに、利用してみてはどうだろうか。