ラストアイドル7thシングル『青春トレイン』が発売される。メンバーの安田愛里さん

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ラストアイドルの1期生、LaLuce(ラルーチェ)のメンバーとして活躍する安田愛里さんに、真夏のライブのこと、そして9月11日(水)に発売される、ラストアイドル7thシングル『青春トレイン』のことについてお話を聞かせていただきました。

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■ 今年の真夏のライブは、アイドルとしての心持ちで臨むことができました

――「SUMMER STATION」「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(TIF)、そして、「SUMMER SONIC 2019」(8月16日〜18日)、「@JAM EXPO 2019」(8月24日)と、真夏のライブが続きますが、どんな気持ちですか。

【安田愛里】去年の夏は、アイドルとして初めて過ごす夏だったので、どんなものなのかわからない! というのが気持ちとしてありました。そして、真夏の野外のライブを経験して、こんななんだ!というのを知ったり、TIFのようにアイドルさんがいっぱい出演するイベントはこう盛り上がるんだというのを実感しながら、ただ時間が過ぎていくという感じでした。

でも今年は、昨年経験してわかっているからこそ、真夏のイベントが始まる前から、どうやったらファンの方と一緒に楽しめるんだろうか? どうやったらファンの方が盛り上がってくれるんだろうか? ということを考えながら、アイドルとしての心持ちで臨むことができました。

例えばですが、室内に比べて野外でのライブでは、声を高くした方がファンの方に声が届くんだろうなと意識したりするようになりました。

――昨年、真夏のイベントを経験することで気持ちに余裕も出ていろいろ考えられるようになられたんですね。真夏のイベントならではと実感することはありますか。

【安田愛里】特に野外ではライブが始まる瞬間は、真夏の暑さのなか、待ってくれているファンの方が本当に辛そうに感じるんです。私たちがいつも以上に力を入れてパフォーマンスしないと、ファンの方も一緒にテンションを上げていってくれたり、楽しんだりすることができないんじゃないかと思うようになりました。

一曲一曲、すべてが勝負だと思っています。TIFのセットリストは、すべて「バンドワゴン」から始まったのですが、「バンドワゴン」は盛り上がるというよりは、伝えるという曲だと私は思っていて、ふだんはあまりファンの方の顔を見ないんですが、暑い中待ってくれているファンの方を盛り上げるためにも、みんなのコールに応えて顔を見ながら歌うことを意識しました。

真っ黒に日焼けしているファンの方の顔を見ると「本当にありがとうございます!」という気持ちが更に増しました。

■ 『青春トレイン』の歌詞を見ながら練習をしていたら、急に涙が出てきました

――ラストアイドル7thシングル『青春トレイン』が発売されますね。どんな曲なんでしょうか。

【安田愛里】ラストアイドルに限らず秋元康さんの作る歌詞は、誰でも感情移入しやすい曲が多いと思うんです。そのなかでも、『青春トレイン』は、今の私たち、ラストアイドルのメンバーだからこそ歌える、そしてファンの方に届けられる曲なんじゃないかなと思っています。

私はいつも歌の練習を自宅のお風呂のなかでアカペラでするんですけど、お風呂で、『青春トレイン』の歌詞を見ながら練習をしていたら、なんか急に涙が出てきて、今の自分の気持ちと合っているなと感じたんです。

今回はダンスに注目されているとは思うんですけど、私の中では歌詞にも注目して欲しいと思いました。

――曲名も『青春トレイン』でトレインですし、衣装は全身真っ白になっていて、駅員さんをイメージさせるとの事ですが、“これからの人生が走りだす”みないなイメージの曲なんでしょうか。

【安田愛里】比喩表現だと私は思っています。電車や駅員さんそのもののお話ではなく、わかりやすく言えば、“みんなと群れるか?群れないか?”を“列車に乗るか?乗らないか?”という表現に置き換えているんだと思います。直接的に伝えているわけではないですけど、すっと自分に入ってくるようなイメージの曲なんです。

今のラストアイドルはメンバーの人数も増えて、1期生も2期生も戸惑っていることもいろいろとあると思うんです。お休みしたりとか、卒業してメンバーがいなくなったりとか、難しい団体行動に挑戦したりとか、アイドルとしてはハードルが高く感じることもやっているからこその戸惑いです。

団体行動をしていても、メンバーひとりひとりにそれぞれ感情があるので、みんないろんな感情でいると思うんです。そんなメンバーが『青春トレイン』を聞くことでその感情が消化されたというか、今自分が思っている感情は誰でもなってしまうもので、自分だけじゃないということがわかったというか、この感情は悪いものではなかったと思うようになることができたんです。

生きていく上で、誰もが一度は経験する感情なんだろうなということがわかったら、自分のことを認めてもらっていると思えるようになれた、そんな曲だと思いました。

――ファンの皆さんもこの『青春トレイン』を聴くことで、同じように前向きになれると思いますか。

【安田愛里】はい。絶対になれると思います! 学校でも会社でも、生きていく上で集団生活はしていかないといけないですが、みんなが同じ感情には絶対になれないですよね、自分を押し殺して個性をなくして、みんなと同じとこをすることだけが正しいことではないということを伝えてくれている曲だと思います。

■ 『青春トレイン』のダンスは、精神的な疲労はまったく感じません

――新曲の振付はバブリーダンスの仕掛け人、大阪登美丘高校ダンス部コーチ・akaneさんが担当されていますね。番組「ラスアイ、よろしく」(テレビ朝日系)で、ダンススキルに応じたグループ分けで、安田愛里さんがCグループからBグループに昇格した様子が放送されました。どんな努力をされたのか教えて下さい。

【安田愛里】以前からずっとジムには通ってたんですけど、走ることが中心の内容で体力をつけることをメインにやってました。でもこれだけだとダメだと思い、akane先生にお会いした次の日から別のパーソナルのジムにも通い始めたんです。そのジムでは筋肉と体幹を鍛えることに特化してトレーニングしています。

akane先生と個人面談をした時に、「自分はどんな人になりたいか?」と聞かれたのと、「安田さんは誰よりもダンスができそうな顔をしているし、姿勢もいい。なのに、ダンスがあまりにもできないのでびっくりした。安田さんの顔も好きなんだけど!」と言われました(笑)。

ラストアイドルのメンバーに対しても、「全体的に体力と筋力がない、身体が硬すぎる。基礎的なことができていない」とおっしゃっていて、私にもすごい当てはまっていたので、とりあえずダンスは踊れなくても基礎的なことを身に付けようと思って、そこから毎日ストレッチと筋トレは絶対にやるようになりました。

最近は、脚にも筋肉が付いてきてムキムキになってきましたが、ダンスのためなら仕方ない!と思って鍛えています。

――ここまで身体を仕上げてきて、苦しく感じたりもしましたか。

【安田愛里】そうですね。苦しかったですね。精神的な疲労は『大人サバイバー』の団体行動のほうがありました。『青春トレイン』のダンスは、精神的なものより肉体的な疲労がかなりありましたね。番組「ラスアイ、よろしく」のOAの通り、休憩がまずないんです。akane先生の指導の下、やっていますのでもちろんこまめに水分補給したり、ちょっとした休憩はあるんですけど、お昼もランチを含め20分しかなくて、がっつり休むというのはないんです。ストイックに10時間ぐらい練習し続けていました。

でも、akane先生が本当に優しくて面白い方ですので、精神的な疲労はまったく感じていません。

■ 衣装は白一色で統一感がすごくでていると思います

――『青春トレイン』のアーティスト写真、採石場みたいなところで撮影されていますね。

【安田愛里】はい。茨城で撮影しました。衣装がすごい引き立つ場所で、曲の雰囲気とも合っていると思いました。『青春トレイン』はちょっと“戦闘態勢”でいるようなところもある曲ですので、爽やかな青空とかは違うなと、赤土があるようなところで撮影したいと、勝手に思っていたので、私自身は、あまり笑わない雰囲気のアー写にしたいと思っていました。

私がやりたいと思っていた通りの場所だったので、わぁすごいと思ったんです。そして、メンバー全員のあの人数だからこそ出せるかっこよさになっています。インパクトはかなりあります!

――真っ白の衣装を着てますね。衣装はSEKAI NO OWARIや欅坂46、IZ*ONEなどの衣装デザインを担当するスタイリスト・百瀬豪さんが担当したとの事ですが、どんな衣装なんでしょうか。

【安田愛里】真っ白なシンプルな衣装です。背中にジップが付いていて、早着替えしやすそうなワンピースです(笑)。長袖ですのでこの季節は暑いかもしれません。見えているのは膝下と顔ぐらいであまり肌が見えていないんですよ。ですので、その分、白が目立って、みんなで着ていると統一感がすごくでていると思います。白一色という感じです。

肩にあるワッペンに色が付いていて、7つのユニットのカラーになっているんです。LaLuce(ラルーチェ)の私は青です。長月翠さんは青とシュークリームロケッツのピンクの、2色になってましたね。

肩はあまり張らないようにするために、少し小さめに作っているらしく、よりきれいに見えると思います。

白い手袋にはすごいこだわりがあるんです。駅員さんが笛を吹きながら合図を出す仕草を、私たちの振りでもサビで白い手袋を使ってするんですが、白いからすごく揃って見えるので注目して欲しいです。

私たちが自主練をしている時に、別の部屋で、白い手袋を初めて見たakane先生が「やったー!」と叫んでいる声が聞こえて来ました(笑)。

――akane先生の振り付けが、白い手袋で活かされると感じられてテンションを上げられたのですね。

【安田愛里】はい。akane先生がその後、すぐに私たちのところに来てくれて、白い手袋だけじゃなく、「めっちゃ衣装、いいね!」と喜んでくれました。指差しが人生の進む方向を探しているという意味合いもあるので、白い手袋でより表現できると思います。

■ メンバー全員で歌う曲は緊張しないんです

――8月10日に開催される「神宮外苑花火大会」で新曲を初披露しますね。どんな気持ちでしょうか。

【安田愛里】有名な花火大会ですから、驚きました。ラストアイドルの事を初めて見る方がほとんどだと思いますので、自分たちのことを知ってもらう最大のチャンスだと思っています。そこで新曲披露ですから、たぶん、本番直前の楽屋は緊張してやばい雰囲気になると思います。私もかなり緊張する方で、緊張しすぎるとぼーっとしてしまいます。

毎回、ステージは緊張しますが常に新鮮な気持ちでもあるんだろうなと思っています。そろそろ、緊張しないようになりたいとは思ってはいます(笑)。

ですが、『大人サバイバー』は緊張しないんですよ。多分、メンバー全員でいるからなんだろうなと思うんです。人数が多い分だけ安心感も違うなと、だからメンバー全員で歌う『青春トレイン』も大丈夫じゃないかなと思っています。

LaLuceで歌う時は5人ですから、やっぱり緊張しますね。

――安田愛里さんは、ラストアイドルのなかでどんな存在でいたいと思っているか教えて下さい。

【安田愛里】どんどんみんな輝いていくし、2期生も2期生アンダーのメンバーもデビューしたときとは全然違って磨かれていって、かわいくなってアイドルになっていくので、ラストアイドルは全体的にもいい方向に向かっていると思います。

自分は最初からラストアイドルにいさせてもらっていて、ちゃんと上がれているのかなとかたまにすごく不安になることもありますが、ラストアイドルの安田愛里として、グループに貢献できる人になりたいなと常に思っています。

――最後に、ファンにひと事お願いします。

【安田愛里】身体の筋肉は見ないでダンスだけを見て下さい(笑)。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス/野木原晃一)