【日本S】ホークス上林が強烈なライバル心を見せる相手とは? 「セの中で一番意識する」
特大先制2ラン「本拠地に来たら打てる気がしていた」
■ソフトバンク 4-1 広島(31日・ヤフオクドーム)
「SMBC日本シリーズ2018」第4戦でソフトバンクの上林誠知外野手が貴重な先制2ランを放ち、チームを勝利に導いた。第3戦を終えてヒットはわずかに1本。広島での第2戦では体調不良からスタメン落ちも経験した。そんな上林の今シリーズ2本目のヒットは、ライトスタンド中段まで届く特大の先制2ランだった。
手応え十分で「打った瞬間に行ったと思いました」ときっぱり。さらに「本拠地に来たら打てる気がしていたので良かったと思います。広島では(これまでも)打ったイメージがないですし、本拠地はやり慣れてますから」と続けた。
さらにヤフオクドームでの第3戦でようやくヒットが1本出たことも、この日の一発につながったという。
「やっぱり1本(ヒットが)出ると気持ちの余裕も生まれますし、他の打席でもいい(感触の)打席があったので、数字は見ずにいい場面で打てるようにと思っていました」
また、上林は自主トレ仲間でもある広島の鈴木誠也選手について「まだまだ実力は及ばないんですけど、ポジションも背番号も一緒ですし、セ・リーグの中で一番意識する存在」と語り、強烈なライバル心を燃やしている。
「あの人が打ちまくるんでね〜、負けてらんないなと思いながら。今日も打ったんで明日は眠ってくれることを願っています。今日のはソロだったんで良かったんですけど、あれが逆転(弾)なら『この野郎〜』と思ってましたね」と言って報道陣を笑わせた。
さらにビデオ検証となった7回の特大ファールについても「あれで入っていればやり返せると思ったんですけど」と悔しさをあらわにした。
その自主トレでマスター役を務める内川聖一からは「シリーズではどれくらい打ったかではなくて、どこで打ったかが大事といわれた」とし「いいところで打てるようにしていきたいです」と、残りの試合でも“ここぞの一打”にこだわっていくつもりだ。
「明日勝てば相手にもプレッシャーになるので、明日何とか勝ちたいです」と、本拠地3連勝での王手を目指す。もちろん上林が目指すのは、その勝利に貢献する一打だ。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)