iPhone版Google翻訳アプリが国ごとの「訛り」に対応。国ごとのアクセントを使い分け

iOS版 Google 翻訳アプリがバージョン5.24.0にアップデートし、音声翻訳の際にその国の言語に対応した"訛り"を習得しました。たとえば英語の場合、英国、米国、オーストラリアなどその場のアクセントに応じた発音で返します。従来Google翻訳アプリの音声翻訳は言語別になっており、どこで使おうが選択した言語の標準的な発音が一律に返されていました。しかし人間が話す言語は同じ言語であっても国によって発音やアクセントが大きく異なります。

たとえば英語を翻訳する場合オーストラリなら"a"が"アイ"となったり、"r"を発音しなかったりといった特徴があり、逆に標準的な英語では極端な話同じ英語なのに理解してもらえないなどということも起こりえます。

Google翻訳アプリそういった不具合を今回克服してたということです。ただ、複数の国に渡った使われるすべての言語がそうなるというわけではなく、以下の4言語で、リストに含まれる国のアクセントを発音するとのこと。

英語: 米国 / イギリス、オーストラリア / インド

フランス語: フランス / カナダ

スペイン語: メキシコ / スペイン

ベンガル語: バングラデシュ / インド

このアップデートは日本のApp Storeでも提供されており、普通に使えます。ただし日本語の訛り翻訳は他の国で公用語として使われないこともあり、今回の訛りアップデートには含まれていません。

なお、今回のアップデートとは目的が違ってくるものの、たとえば標準語を関西弁や広島弁、津軽弁などに翻訳できるようになれば、それはそれで面白そう。テレビドラマなどで俳優が地方出身者を演じる場合の違和感解消にも役立ちそうなので、Googleには検討してもらいたいところです。