XFN-ASIAによると、FRB（米連邦準備制度理事会）のセントルイス地区連銀のウィリアム・プール総裁は17日、ケンタッキー州立大学で講演し、価格変動が激しい食料品やエネルギーを除いたコアPCE（個人消費支出物価指数）で見たインフレの上昇圧力は、この3年にわたるエネルギー価格の大幅な上昇にもかかわらず、かなり安定しており、今後もこの傾向が続くとの見方を示した。また、同総裁は、FRBの金融政策スタンスについて、「すでにかなり引き締めている」と述べた。

　　同総裁はインフレに対してタカ派として知られるが、この日の同総裁の発言で、FRBは利上げペースを加速させることに消極的になるのではないかとの観測が強まり、この日の債券市場では、利回りと反対方向に動く債券価格は上昇した。　【了】