中田英寿が古巣ローマと“元同僚”の指揮官に言及 「彼は考えすぎてしまうけど…」

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フランスTV局のインタビューで語る 「常に勝利するのは簡単なことではない」

 元日本代表MF中田英寿氏が、フランスのTV局「RMCスポーツ」のインタビューに応じ、かつて所属してリーグ優勝を果たしたイタリアの強豪ローマについて語っている。

 ローマは現在、26試合終了時点で勝ち点50の5位。同69の首位ナポリと、1試合消化が少なく同65で2位のユベントスに大きく水をあけられている一方で、3位ラツィオとは勝ち点2差、4位インテルとは勝ち点1差と、上位4チームに与えられる来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を争う状況にある。

 ローマが最後にスクデット(リーグ優勝)を獲得したのは、中田が所属した2シーズン目にあたる2000-01シーズンが最後だ。その名門について、中田は次のように語っている。

「ローマのようなチームにとって、常に勝利するというのは簡単なことではない。将来的にもっと良くなっていくことを願っている。今、ナポリとユベントスの2チームは非常に強い。この2チームを打ち破るのは簡単なことではないけど、ローマが戻ってくることを願っている」

 中田はこう話し、リーグ戦の優勝戦線にローマが戻ってくることを願う気持ちを話した。そして現在のチームを率いるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督とは現役時代にチームメイトだったこともあり、その性格的な面に関しても言及している。

「彼は自分の心のままにやっていけば良い」

「彼のことは知っているけれども、考えすぎてしまうところがある人物だ。彼は自分の心のままにやっていけば良いと思う」

 イタリアでも戦術家として評価を高めつつある元チームメイトについて、中田氏はこうアドバイスしている。今季は栄光のスクデット戦線から脱落してしまったが、来季以降のローマは中田が元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏らとともに勝ち取った頂点の座に、再び舞い戻ることができるだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images