伊達公子、松岡修造氏の進言に「勝手に決めないでよ」

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1日、テレビ朝日「報道ステーション」では、「『まだ散りたくない』伊達公子46歳 復帰へ」と題し、女子プロテニスプレイヤー・伊達公子のインタビューを放送。スポーツキャスター・松岡修造氏が聞き手となり、46歳にして現役にこだわる理由を訊いた。

昨年1月、伊達は全豪オープン予選の試合中にかねてから痛めていた左膝が悪化。試合後、医者に診せると「なにをそんなにまだテニスをやるって言ってるの?」「あなた60歳くらいで車椅子の生活したいの?自分の人生考えるなら、自分の年齢考えなさい」などと厳しく言われたようで、「ドクターの部屋出てガーって号泣した」と明かす。

事実、左膝は外側半月版断裂に加え、軟骨が損傷しているという深刻なケガで復帰には手術を要した。

松岡氏が「忠告だと思う。『伊達さん、もう無理ですよ』って膝が教えてくれた」と話すと、「それもわかる」という伊達だったが、「やめろってことなのかなと思うけど、それを受け入れたくない自分もいる」と反論。すると松岡氏は「やり切ったと思う」とキッパリ。伊達は「そうかな?」と吹き出してしまった。

引退については、「ウィンブルドンで辞めようと思ってたことが2回くらい(あった)」という伊達だが、「やり切ったと思えないから、どこかで区切りをつけるしかない。でも、やっぱり区切りをつけれないみたいな。常にまだちょっと完全にやり切れないって感触が残ってしまう」などと引退に踏み切れない心境を説明した。

リハビリを乗り越え、昨年12月には、エキシビションマッチながらも復帰を果たした伊達。「なにかに立ち向かう時は、結果が全てじゃない。結果が伴わなくてもやることの意味とか意義とか、そういうものはある。これでコートに立てなくなったとしても私は後悔しない。コートにもう一回立ち向かおうとしなかったら、その方が後悔して引退することになる」などと現役へのあくなき欲望を語ると、「伊達桜はいつ散る?」という松岡氏に、「まだ散りたくない」とも――。

「散る時は必ずくることも分かっている。それがそんなに先じゃないことも分かっている」という伊達に、松岡氏は「桜はコントロールできない。自然の中で散っていくわけです。僕も散った。伊達さんも散るべきだった」とストレートに進言すると、伊達は「勝手に決めないでよ」と大笑い。「でも、来年にはまた咲くって知ってるから。散ってもまた咲くから、一年後には」と言葉を続けた。