高気圧、低気圧の速さはともに時速35キロ(6日午前9時の実況天気図)

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イソップ寓話で有名なウサギとカメ。最後に足の遅いカメが勝つ物語ですが、天気図を見ていてふと疑問に思いました。高気圧と低気圧、どちらが速いのだろう?

例えば、きょう(6日)午前9時の天気図を見てみましょう。高気圧は時速35キロ、そして、日本海中部の低気圧も時速35キロです。どちらも同じ速さです。高気圧と低気圧に速い、遅いはないのでしょうか?
確かめるには一枚一枚、天気図を見返せばいいのでしょうが、考えるだけで気が遠くなります。

天気図の散歩道(永沢義嗣著)という本にヒントになる話を見つけました。孫引きですが、気象研究家の根本順吉さんによると高気圧の方が速いそうです。さらに、コースによっても違い、日本の南を通る高気圧は低気圧よりも2倍くらい速いとあります。
なぜなのでしょう?これまで深くは考えたことがなかったけれど、不思議です。

(気象予報士・片山 由紀子)