篠崎屋<2926>は1日、東京都内を中心にコンビニエンスストア(CVS)のフランチャイズ(FC)事業などを展開するアップルマートの発行済み株式を全株取得し、同社の連結子会社とすると発表した。同社は、アップルマートの渡部吉高社長から5000万円で全株を買い取る。アップル株式は1日に引き渡される。

  同社はアップルマートの買収に加え、首都圏や中京、関西地区で酒販店をフランチャイズ展開するタイムズマートを来月に子会社化することにしており、現在検討中の新業態の早期立ち上げやシステム・物流の効率化を図る。また、小規模CVSが20%弱を占めると言われるコンビニ業界で、他のコンビニ会社が同社グループに参加することも予想され、2つのCVS事業会社を傘下に収め、約100店のCVSを取得することで、規模のメリットを享受できる可能性もあるという。

  同社は現在、酒販店を対象に豆腐の工場直売所をフランチャイズ展開しているが、食品メーカーのグループ化を進めると同時に、今後は取扱商品を増やし、知名度の高い豆腐のほかに惣菜なども扱うオリジナル食品の工場直売所を運営する新業態を模索中で、今年11月には試験的な店舗を開店する計画という。【了】