「YOUは何しに日本へ?」 スタッフも感極まって号泣した神回

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日本を訪れた外国人(番組では「YOU」と呼ぶ)に「YOUは何しに日本へ?」と尋ね、彼らの行き先に密着するドキュメントバラエティ『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京)。ガチンコゆえに先の読めない展開が人気のこの番組では、これまで数々の感動エピソードが生まれました。そのいくつかを紹介しましょう。

【エピソード1 「超タフガイのノルウェー人たち」】

衝撃度で1、2を争うのがノルウェー人の彼ら。プロデューサーの村上さんが「自分も若ければ彼らにまざってみたかった」と興奮気味に語るように、その行動はとにかくワイルド。ニセコでのスキーが目的なのですが、なぜか宿泊地はキャンプ。しかも「汗をかいた」と言っては凍てつく川で泳ぎ始めるのです。

特番でノルウェーを取材した際、彼らなりのアウトドアを撮影したところ、裸でゴムボートに乗り、氷河で激流下りを敢行! 見渡す限りの雪原の中、川下りをするとは芸人も顔負けの体の張り方ですが、彼らにとっては至って普通のことだったようです。

【エピソード2 「お茶の間を泣かせた『一期一会』」】

スイス人のステファンさんの目的は仙台から下関までの自転車旅行。「プランを立てないから素敵な出会いがある」という彼は、福島で立ち寄った居酒屋のおじさんから“一期一会”という言葉を教えてもらいました。

およそ1か月をかけて下関に辿り着いたステファンさん。各地で出会った人との思い出をスタッフに語り、次の目的地である韓国へと旅立っていきます。フェリーから手を振るステファンさんが大きな紙を掲げると、そこには日本に向けて、「Thank you 一期一会」と書かれていました。

【エピソード3 「ギャラクシー賞に輝いたドイツ人」】

司会のバナナマンが「もっとも印象に残っている」と語るのがドイツ人のマーティンさん。青森と青山を間違えて東京に来てしまった出会いから視聴者の心をつかみ、街角で購入したレトロな“ダブルフロントライト”の自転車で日本一周を実現。最後には担当ディレクターが別れ際に感極まって号泣するほどの感動回になり、その回は優秀な番組に与えられるギャラクシー賞の月間賞を受賞しました。

後日放送された特番では、マーティンさんのその後を訪ねてスタッフがドイツ取材を敢行。飛行機に持ち込めず置いていった自転車を返してあげると、本当に嬉しそうな笑顔を見せていました。

◆ケトル VOL.22(2014年12月12日発売)