F1チーム「トロロッソ」が2015年のレギュラー・ドライバーとして、若干16歳のマックス・フェルスタッペンを起用することを発表した。

先日ジュニア・ドライバーとして同チームとの契約が発表されたばかりのフェルスタッペンは来年17歳で、史上最年少のF1デビューとなる。

■史上最年少のF1ドライバーになるマックス・フェルスタッペン(写真右)


90年代にベネトン(現ロータス)などのチームで活躍したドライバー、ヨス・フェルスタッペンを父に持つマックスは、カートで世界タイトルを獲得し、現在、ヨーロピアンF3で8勝と活躍中。

「7歳の頃からF1を目差してきたので、今回夢が叶えられて嬉しい」と語る彼だが、17歳でのF1デビューは、19歳でデビューしたハイメ・アルグエルスアリの最年少記録を大きく上回ることになる。

いっぽう「フェルスタッペンは、F1で戦う素養を持っていると思うが、彼のような若すぎるドライバーでグリットが埋め尽くされないように」と警鐘を鳴らすのは、英「BBC」のF1解説者、ジェームス・アレン氏。

同氏は「(F1への)昇格には下部カテゴリーでの複数の勝利が絶対必須。マックスへの早すぎるスーパーライセンス発行に関しては、次のベルギーGPでも大きな議論になるだろう」とも語っている。

カートで何台ものライバルたちをゴボウ抜きにする映像や、F3で表彰台に上る姿を見ても、そのポテンシャルは明らかだ。

■カートでライバルをごぼう抜きするマックス・フェルスタッペン


■F3で表彰台に立つマックス・フェルスタッペン


レッドブル直系のチームである「トロロッソ」は世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルや、現在売り出し中のダニエル・リカルドを抱えており、彼らと同じ出世コースということもあってフェルスタッペンにかかる期待は大きい。

史上最年少の二世F1ドライバーという話題性も含め、このルーキードライバーは来シーズン大きな注目を浴びることになりそうだ。

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