5日に行われるマンチェスター・ユナイテッド対レアル・マドリーのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグには、全世界が注目するだろう。181の国がテレビ放映し、オールド・トラフォードの中ではいつものように、観光客のファンがが「赤い悪魔」の巨大ストアを埋め尽くし、クラブの金庫を埋めていく。多かったのは日本人だ。リーグ前節でのハットトリックで、背番号26の売り上げは増している。

「ミスター1000」、MFライアン・ギグスとともに会見に臨んだアレックス・ファーガソン監督は、次のように話した。

「この試合への期待感はいろいろなことから分かる。プレス申請や街のアツさ、サポーターからの鼓舞などね。明日は魅力的で、とても美しい試合となるだろう。好調の両チームの対戦だ。バルセロナとの2試合での勝利で、レアルはファンタスティックだった。だが、我々も好調だよ」

「我々もレアルも攻撃のクオリティーが素晴らしいから、多くのゴールが決まると思う。最後は、よりうまく守れるチームが勝ち、ラウンドを突破するだろう。レアルはカウンターがとてもうまい。最大限の注意が必要だ。このような試合に向けてK準備するときは、相手の特長を考えないわけにはいかない。だが同時に、自分たちのベストの武器も生かそうとしなければいけないんだ」

世界的な一戦は脚だけでなく、頭も使って戦うものだ。

「自信を持つことがメンタル的に最高のアプローチとなる。自分たちの可能性を信じる必要があるよ。ユナイテッドはレアルのような相手を上回ることができる、とね」

2003年4月23日の対戦でハットトリックを記録した元ブラジル代表FWロナウドと、レアルFWクリスティアーノ・ロナウドの比較について、ファーガソン監督は、皮肉も交えてこう話している。

「もう片方の、太っちょの方は、当時キャリアの全盛期にあった。今の方は、素晴らしいアスリートだ。決して試合を欠場しない。その走りやシュートはとても強い。両足を使えて、ヘディングもうまい」

また、ファーガソン監督は自身の今後について、このように述べている。

「(ジョゼ・)モウリーニョが後継者候補の中でベスト? 今の私は自分の仕事に集中している。いつ引退するかは分からない。未来について話すのは難しいよ。まだやめるつもりはないからね」

ファーガソン監督は、公式戦1000試合出場を控えているギグスに晴れの舞台をプレゼントしたいと望んでいる。そのギグスは、「とても素晴らしい目標だ。幸いにも自分は常に同じクラブで、同じ監督と、そしてファンタスティックなチームメートたちとプレーすることができた」と語った。