中国共産党機関紙の人民日報は26日、最近ネット上で「豚肉を食べることは自殺することと同じ」という情報が流れたと報じるとともに、政府・衛生部に取材したとして「否定の見解」を記事化した。同記事は中国新聞社など各メディアが転載した。(写真はイメージ:「CNSPHOTO」提供 2011年6月撮影)

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 中国共産党機関紙の人民日報は26日、最近ネット上で「豚肉を食べることは自殺することと同じ」という情報が流れたと報じるとともに、政府・衛生部に取材したとして「否定の見解」を記事化した。同記事は中国新聞社など各メディアが転載した。

■「食品安全問題」写真特集

 記事は、近ごろ「中国で豚を食べることは自殺することに等しい」というタイトルで食用豚の飼育に大量のホルモンや安眠剤、重金属、銅、ヒ素を用いているとする書き込みがネット上に流れているとし、養豚業者や衛生、農業当局の担当者が具体的なデータを交えながらうわさを否定した様子を事細かに紹介した。

 問題となったうわさは、記事も「古いうわさがまた流れた」と伝えた通り、遅くとも2007年7月ごろからすでにネット上を賑(にぎ)わしており、新しく出てきたものではない。少なくとも5年以上は流れ続けているうわさが消えることなく、事あるごとに政府や政府系メディアが躍起になって否定するありさまは、中国国内の食の安全性に対する信頼回復が遅々として進んでいないことを改めて浮き彫りにしたと言えそうだ。(編集担当:柳川俊之)(写真はイメージ:「CNSPHOTO」提供 2011年6月撮影)