ジェノアとシエナの共同保有問題がどう終わろうと、インテルのマッシモ・モラッティ会長はアンドレア・ストラマッチョーニ監督に、FWマッティア・デストロを手渡したいと望んでいる。だが、片やシエナ、片やジェノアとの交渉が必要だ。ユヴェントスやローマの関心も忘れてはいけない。つまり、難しい道のりということだ。

モラッティ会長は今週初め、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長と会談した。そして、週の終わりも同じ会談に臨んでいる。モラッティ会長は獲得への動きを速めようとしているのだ。1時間後、オフィスにはマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)とピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)、ジェノアのステファノ・カポズッカSDも合流した。

そこからさらに2時間後、モラッティ会長はコメントを残さずに去っている。カポズッカSDは「デストロに関してニュースはない」と語った。その後、プレツィオージ会長は『ガゼッタ』の取材に、「シエナは彼を望んだ。メッザローマ(シエナ会長)は彼を引き留め、彼のことを楽しめばよい。デストロはシエナに残るだろう。私が決めたクラブ以外に行くことはないからね」と話している。

シエナは20日、共同保有権の買い取りオプションを行使した。ジェノアは自分たちだけでデストロの売却をマネジメントしようとしていたが、シエナが130万ユーロ(約1億3000万円)を支払ったことで、同選手の去就はこの夏の注目を集めることになるだろう。

新たな共同保有ということで、今回は入札にならず、解決するための時間は2013年6月まである。だが両クラブは、8月末までに完全移籍させることで協定を結んでいる。先頭にいるのがインテル、次がユヴェントスだ。ジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は21日、関心を抱いていることを明確に認めている。

3番目にいるのがローマだ。ジェノアには1200万ユーロ(約12億円)に、MFアンドレア・ベルトラッチかMFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWジャンマリオ・ピシテッラのうち2人の共同保有権をつけるという興味深いオファーをしている。