１月にインテルを去ったパリ・サンジェルマン（PSG）のMFチアゴ・モッタ。「あまり知らないところに来たけど、満足しているよ。街もクラブも、すごく居心地が良い」と語った同選手は、『スカイ』で古巣インテルについて、「たくさんの良い思い出がある。でも、最後はひどかった」と明かした。

多くのインテルサポーターは、Ｔ・モッタが１月にインテルを去った理由を理解できなかった。本人はこのように説明している。

「僕が去ることはすでにクラブも予見していたはずだと思う。それまでに移籍しなかったのは、（ジャン・ピエロ・）ガスペリーニ監督が就任したからというだけなんだ。彼が来たことで、僕はさらに６カ月残ることになった。監督が僕を残すように求めたからだ。僕はよく思わなかった。それはふさわしくないことだったからだ。それからPSGに来る機会を得た。僕にとってはとても重要なことだったんだ。プロとしてだけではなく、人としてもね」

Ｔ・モッタはマッシモ・モラッティ会長に移籍を懇願したと言われている。

「確かに彼とは何度も話した。でも、マルコ（・ブランカ・テクニカルディレクター）や（クラウディオ・ラニエリ）監督とも話したよ。あのとき出ていかなくても、６月には移籍していた。それが真実だ。僕にとってこれは良くないことだった。将来的に自分が出て行くことになる場所にいるということだからね。だから、すぐに荷物をまとめることを望んだんだ」

Ｔ・モッタはかつてのチームメートたちに対しても厳しいコメントを残している。

「チーム内部の問題？　僕は誰とも議論したことがない。ただ、チームにおいて、ある選手とは仲が良いけど、ほかの選手とはそうじゃないということは、普通のことだよ。試合後に家族ぐるみでディナーに出かける選手もいれば、そうじゃないチームメートもいる。これはすべての仕事で同じだ」

「アルゼンチン人選手？　彼らもほかと一緒だよ。（ワルテル・）サムエルはとても素晴らしい人だし、（ディエゴ・）ミリートとはジェノア時代から知り合いだ。（ハビエル・）サムエルとは常に普通の関係だった。（エステバン・）カンビアッソが友達じゃなかったのは確かだけど、僕は仕事面でリスペクトしていた」

「ここではケガもしていないし、とてもうまくやっている。チームにとって重要な選手だと感じているよ。インテルのときは違ったね」

今のＴ・モッタは対戦相手としてインテルのことを見ている。ただ、アンドレア・ストラマッチョーニ監督という“ニュース”には特に関心があるようだ。

「バルセロナが今のモデルを始めたとき、誰もがそれを真似ようとした。おそらく、一定の経験を積んだ指揮官にはできない変更だ。彼（ストラマッチョーニ監督）はプリマヴェーラでとても素晴らしい仕事をした。トップチームでも同じようにやれることを願おう。でも、簡単じゃないだろうね。クラブや選手たち、サポートを得られるかどうか次第でもあるからだ」

「どうなるか、見てみよう。これからどうなるかを予測するのは難しい。ただ、一つ確実なことがある。（サミュエル・）エトーがいなくなったことで、インテルは本当に多くを失った。彼はあまりに重要な選手だったんだ。チームがうまくいっていない試合でも、ゴールを生み出してすべてを変える選手だったからね」

インテルとPSGの道はすでに交錯している。レオナルド・スポーツディレクターの噂があるからだ。モラッティ会長が夏に再びレオナルド氏に連絡を取る可能性もある。Ｔ・モッタは次のように語った。

「そうならないことを願っている。レオナルドはPSGで仕事を始めたんだからね。とても素晴らしい未来が待っていると思う」