12月12日に韓国海洋警察隊員2人が、不法操業の中国漁船員に殺傷された事件。中国の全国紙・環球時報は「韓国政府が、やむを得ない場合は射殺の許可も検討している」と伝えた。しかし、これは中韓だけの問題ではない。日韓にも同様の問題が横たわっている。
 「韓国漁船だって海上保安庁が武器を使用しないのをいいことに、やりたい放題ですよ。日韓間には日韓漁業協定が定められており、その中で、日本の排他的経済水域と暫定水域(両国が共に利用でき、水産資源を共同管理していく水域)に分けられている。ところが韓国漁船は両水域で、『わが領海』とばかりに振る舞っているので、資源の枯渇が心配されています。日本は手をこまねいているだけですよ」(水産庁関係者)

 韓国の傍若無人ぶりは他にもある。
 「韓国漁船は海底に引っ掛けて失った篭漁具をそのまま放置するのです。そしてどういうわけか日本側が、これらを自国のカネで撤去している。日韓不平等協定です」(某市漁業組合長)

 このような事実について日本のマスメディアの扱いは小さい。一方で今回の事件を大きく取り上げ、韓国擁護、中国非難一辺倒である。
 「日本は韓流ドラマに性根を抜かれているせいか、やたらと韓国に好意的です。竹島や対馬で何が起きているか知らないのでしょうか。思い出されるのが、『天安艦撃沈事件』です。原因が北朝鮮の魚雷攻撃と“断定”された調査結果を受け、当時の鳩山政権は、間髪を入れずに韓国擁護を打ち出した。あの時『韓国こそ日本固有の領土竹島をドサクサに紛れて軍事占領しているではないか』と、ただすべきでした」(外交評論家)

 野田総理は李大統領にハッキリこう言うべきだ。「人のフリ見て、わがフリ直せ」。