「ジャッロロッサのキャプテン」が、2010-11シーズンのフィオレンティーナ対ローマで「たくさんのゴールが決まる」と言った? イタリア『ANSA』通信は、当局による賭博・八百長捜査で逮捕された2名の盗聴捜査記録の中で、このような会話があったようだと報じた。

問題の電話は、3月21日のもの。2−2のドローで終わったフィオレンティーナ対ローマの一戦の翌日だ。これによると、エロディアーニ容疑者がピラーニ容疑者とインテル戦について話し、その際にレッチェFWダニエレ・コルヴィアが「ジャッロロッサのキャプテンから知って、フィオレンティーナ対ローマ戦でたくさんのゴールが決まると予想していた」と語ったという。

だが、当局の記録では、「ジャッロロッサのキャプテン」が誰なのかが明確になっていない。つまり、ローマFWフランチェスコ・トッティなのか、コルヴィアが所属するレッチェのキャプテンなのかが、明示されていないのだ。ローマとレッチェはともに「ジャッロロッサ(黄色と赤)」がクラブカラーのチームである。

この件を聞いて、バカンス中のトッティはすぐに、自身の名前を今回の捜査における違法行為と関連づけようとする者を訴えるように依頼している。

一方、捜査の中では元イタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリ氏の名前も浮上した。捜査を受けているイバン・ティシ被疑者が、インテル対レッチェ戦の翌日である3月21日の電話の中で口にしている。当局によると、ティシ被疑者は「ミラノでボボ・ヴィエリと会い、彼にあまり勝てなかったこと、家のパソコンでプレイ(賭け)をしたと言われた」と話しているそうだ。

今回の捜査において、ピラーニ容疑者は、「30試合で八百長」の疑惑があると話している。そのうちの18試合はすでに捜査対象となっている。クレモナ検察のロベルト・ディ・マルティーノ検事は、証拠のない「感覚」の話だとしながらも、「だが感覚としては、セリエAには選手たちの間ではなく、クラブの間で八百長があるのではないか」と語った。