米カリフォルニア州在住の米国人女性が、神戸に滞在する家族を訪ねるために訪日した。初めて日本に来て感じたことを自身のブログ「sarahkennedy33．blogspot」につづっている。

　筆者が関西空港に到着してまず感じたことは、騒々しい米国とは異なり、とても静かで整然としていることだったという。人々は我慢強く列に並び、周りに迷惑がかからないように、側にいる人とは声をひそめて話すのに驚いたと印象を語っている。

　日本は秩序を大切にする社会で、駅で電車を待つ人たちは整列しており、エスカレーターでは片側に並んで、反対側は急いでいる人が追い越せるように空けている、と細やかな配慮に感心した様子を語っている。

　町で見かけたビジネスマンらは、ほとんどが同じような黒っぽい色のスーツに中間色のネクタイをしているのを不思議に思ったが、日本に滞在中の家族に、「日本文化は順応と調和を大切にするためだ」と説明され納得したという。

　筆者は、日本人は規則に従うことを誇りに思っていると感じたという。電車や駅、トイレなど、米国でされているような落書きは見られない。その上ゴミ箱があまりないのに、ゴミはどこにも落ちていない。公共空間で飲食する人は見かけないし、誰も手にスターバックスのコーヒーを持って歩いたり、電車に乗ったりしないのに驚いたとつづっている。

　また自動販売機にビールなどのアルコール飲料が売られているので、子供がビールを買えないようになっているのか、日本の友人に尋ねたところ、規則を破ってまでビールを買わないだろう、と返答されたという。筆者は、多くの日本人は恥をかくことを嫌うため、家族の名を辱めることを避けようとするのではないかと分析している。

　最後に、筆者は、自分の接した日本文化はほんの一部分にすぎないが、日本人や日本社会を少しでも知ることができてよかったと締めくくっている。（編集担当：田島波留・山口幸治）



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