イチロー外野手が所属するマリナーズは9日、ドン・ワカマツ監督の解任を発表した。米メディア「FOXスポーツ」は11日、「ワカマツ監督だけの過ちではない」と題したコラムを掲載し、イチロー選手の「利己主義」がマリナーズ不振の原因のひとつだと主張。韓国メディアもコラムの内容を紹介し、同話題に注目が集まっている。

 「FOXスポーツ」は、「イチローは長打を打てる能力がある」とした上で、「個人的な欲望のため打順の変更を自ら求めなかった」と批判。3番を打つべきイチロー選手が「10年連続200安打の達成」に執着し、チームのための決断をしなかったと指摘。

 また、ワカマツ監督とショーン・フィギンズ内野手の関係不和にも言及した。ワカマツ監督がフィギンズ選手の希望どおり、彼を1番打者に起用していれば二人の関係がそこまでこじれることはなかったと分析。韓国メディアは「2人の不仲の背後にはイチローの存在があったと主張するようなものだ」と伝えた。

 韓国メディアは「貧打に苦しむシアトル、すべてがイチローのせい?」、「イチローの欲望が、シアトル不振の原因?」などの見出しで同話題を報道。記事は、「去年、チームの同僚が利己的なイチローに対して集団暴行を計画したとの記事もみられた」と紹介、イチロー選手がチームの勝利より自身の記録だけにこだわると非難されるのは初めてではないと指摘した。  同メディアは、イチロー選手はメジャー最高の選手となったが、マリナーズは2001年以降、プレーオフに1度も進出できず、「満身創痍」になったと酷評。そして、「マリナーズ不振の責任がイチローにもあるのか、野球ファンたちに論争の種ができた」と結んだ。(編集担当:永井武)



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