日本の海上自衛官4人が、25日から28日までに行われる米韓合同軍事演習にオブザーバーとして参加することが報じられ、韓国では反発の声が上がっている。

 防衛省の海上幕僚監部は23日、「米韓両国の海軍から招待を受け、初めて韓米合同軍事演習を見学する」と発表。派遣される自衛官は海幕防衛部の1佐ら4人で、25日から米空母ジョージ・ワシントンに乗艦し、米韓両国の軍事演習を視察する予定だ。

 韓国メディアも続々と同話題を取り上げており、日本の自衛官の受け入れについて非難の声が高まっている。特に、韓国の民主労動党は米韓合同訓練の実施は北朝鮮を刺激し、朝鮮半島の戦争の危機を招く恐れがあるとし、反対の立場を表明しており、自衛官の派遣も受け入れる韓国政府を強く批判。

 記事によると、民主労働党の報道官は「朝鮮半島とわが民族にもっとも残忍だった帝国主義の日本を、わが海域に入れるのは明らかな売国行為だ」とし、自衛官を参加させる「逆賊行為」の中断を求めているという。

 韓国メディアはまた、韓国国防省の政府高官が「25日から2日間、日本側が訓練の見学を求め、米韓政府間の協議で受け入れを決定した」と明かしたと報道。米韓連合司令部からの招請で自衛官の派遣を決定したとする日本の報道と、食い違いがあると報じた。(編集担当:金志秀)



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