ピエルルイジ・コッリーナ氏がUEFAの職に就いたことを受け、イタリアにとっては最も難しいシーズンとなる来季は、ステファーノ・ブラスキ氏とロベルト・ロゼッティ氏からリスタートすることとなった。前者はセリエＡの20人の審判たちを管理することになる。南アフリカ・ワールドカップで笛を吹いた後者は、審判としてのキャリアに終止符を打ち、セリエＢの24人の審判たちを管理することとなった。

両者が審判たちをコントロールするわけだが、各試合の割り当てを決めるのは誰になるのだろうか？　コーディネーターのマルチェッロ・ニッキ氏は、「ブラスキとロゼッティには独自の権限が与えられる。だが、セリエＡとＢが初めて別れるという特殊な状況を考えれば、保証が必要だろう。つまり、２人の責任者による割り当てを認めたり、修正したりするのは私ということになる」とコメント。最終的な判断はニッキ氏というわけだ。

いずれにしても、ブラスキ氏はコッリーナ氏の後を継ぐ準備ができていると話している。

「心配はしていない。もちろん、審判の数は無現ではないし、彼らにモチベーションを与えることが必要となる。特に、良くないパフォーマンスの後はね。ビッグクラブの会長からのプレッシャーに対する不安？　どうしてだい？　そういうものはないことを願っている」

一方、ロゼッティ氏はＷ杯のアルゼンチン対メキシコ戦で、アルゼンチンFWカルロス・テベスのゴールがオフサイドだったのに認められたことについて、次のように説明している。

「Ｗ杯での落胆が選択に影響したということはない。私は熱意をもって役割を変えるんだ。（アルゼンチン戦で副審を務めた）アイロルディ？　我々は全員の信頼を得ていると分かっていた。素晴らしい結果を出せるはずだったんだ。残念ながら、途中でアクシデントが起きてしまった。間違ったジャッジをしてしまったんだ。最初は誰もアルゼンチンのゴールに抗議しなかったが、大型スクリーンに映し出されてしまったんだ。それでメキシコの選手たちがアイロルディを責めたんだよ。そのときに、私は何かがうまくいっていないと感じたが、ああするしかなかった。我々の見解ではゴールではなかったが、抗議を受けて後戻りすることはできなかった」