サッカー南アフリカワールドカップの名物の一つで、「第三の敵」と世界中から不評の多い民族楽器ブブゼラだが、韓国メディアの報道によると、ブブゼラが韓国の「赤い悪魔」応援団の「大韓民国」という歓声に感染し、ホーム試合を彷彿(ほうふつ)させた。

 韓国でもブブゼラの騒音で選手たちの集中力低下が懸念されていたが、「南アフリカのサポーターたちが『赤い悪魔』にびっくり変身し、韓国の勝利に力を添えた」と、12日のギリシャ戦での様子を伝えている。最初は「赤い悪魔」応援団の応援がブブゼラの音に埋もれていたが、前半7分での先制ゴールから一変、アフリカのサポーターたちが韓国の応援リズムに合わせてブブゼラを吹き鳴らし、応援のカーニバルに加わったという。

 また、韓国メディアは「ブブゼラ、ギリシャ戦勝利の3番目の立役者」との見出しで、ギリシャ代表が宿泊するホテルの周辺で現地サポーターたちがブブゼラを吹き鳴らしていたことを伝えている。そのため、ギリシャ代表の選手たちは試合前日から十分な睡眠をとることができず、ギリシャ代表の選手たちが試合で元気がなかったという。ブブゼラは両チームに異なる影響を及ぼしたようだ。

 なお、競技場でアフリカのサポーターたちが吹き鳴らすブブゼラの騒音に、放送局からクレームが続出しており、眠れないと訴える代表選手も多く、ワールドカップ組織委員会はブブゼラの禁止措置を検討している。(編集担当:金志秀)



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