イタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督は2日、ローマ合宿に向けて29名の招集メンバーを発表した。南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に出場する23名は、その大半がここから選ばれることになると見られている。リッピ監督は以前から、残されている5、6つの枠について、セリエA終盤戦が決め手になると話してきたが、2日の招集発表を踏まえ、各ポジションの現状を整理してみよう。

●中盤
このポジションはすでにおおよそが確定している。アンドレア・ピルロとクラウディオ・マルキージオ、ダニエレ・デ・ロッシに加え、調子に疑問符がつけられるものの、マウロ・カモラネージとジェンナーロ・ガットゥーゾも決まりだろう。

残される枠は2つと見られ、サイドはシモーネ・ペペがアンドレア・コッスをリードしている。センターはリッピ監督がDFの枚数を減らさないかぎり、アンジェロ・パロンボとリッカルド・モントリーヴォの争いだ。アントニオ・カンドレーヴァはアウトサイダーだろう。ユヴェントスでも出場機会は多くない。

中盤には7名の選手が招集されると見られる。

●前線
最も複雑なポジションだ。サポーターの狂気をかき立てるような、そうそうたる名前が候補に挙げられ、だからこそ招集しないことが騒ぎとなる。以前からアントニオ・カッサーノとマリオ・バロテッリの招集は断固として選出されなかったが、ここにファブリツィオ・ミッコリとアマウリも加わるだろう。後者は自らオフサイドとなってしまった。

アルベルト・ジラルディーノとヴィンチェンツォ・イアクインタ、アントニオ・ディ・ナターレがポストを確実にしている一方で、ジラルディーノの控えとしてポジションを争っているのが、ジャンパオロ・パッツィーニとマルコ・ボッリエッロ。リッピ監督が2人とも連れていかないかぎり、前者が有利と見られている。ルカ・トーニにはわずかしか希望がないだろう。

ディ・ナターレの代役となるセカンドストライカーは、ファビオ・クアリアレッラとジュゼッペ・ロッシ。もしかしたら、フランチェスコ・トッティが加わるかもしれない。

前線には5名が招集されると見られる。