対アルゼンチン代表戦でPKを含む2ゴールを決めスペイン代表の勝利に貢献したシャビ・アロンソ。そのプレーぶりは所属クラブのR・マドリーでは見られないような生き生きとしたものだった。ボールを受けるとすぐにパスコースが開かれている中盤。シャビ・アロンソの周りにはシャビ、イニエスタ、セルジ・ブスケツ、ピケ、プジョールのバルサ選手達がいた。

 R・マドリーとスペイン代表のシャビ・アロンソには明らかな違いがあった。中盤でボールを持つとパスの選択肢が前線へと限られてしまうR・マドリーに対し、スペイン代表では他選手がスペースを生み出すと共にフリーの状態で受ける準備ができているため、簡単にボールを出すことができる。スムーズなパス交換とポジションチェンジ。シャビ・アロンソがワンタッチでパスを叩く姿が印象的だった。

 「R・マドリーの時と特に変わりはない。周りの選手が違えば役割も変わる」とシャビ・アロンソはコメントしている。また、バルサのサッカースタイルを熟知しているクライフ氏は、スペイン代表でのシャビ・アロンソの活躍について、「彼が一番幸せそうだった。2得点を挙げたというよりは、R・マドリーでは見られないチームプレーへの参加、パスを要求し、サイドに散らしたり、オプションをたくさん作り、周りとのコンビネーションプレーを図るなど自由にやっていた」と語った。バルサスタイルがスペイン代表を変える。今の代表はバルサを基盤として出来上がっているようだ。

(スペイン通信)