インテルは24日のセリエA第9節でカターニアと対戦する。ジョゼ・モウリーニョ監督はMFチアゴ・モッタ、MFエステバン・カンビアッソ、FWディエゴ・ミリート、DFワルテル・サムエルを招集メンバーに選ばなかった。モウリーニョ監督は選手選考について、このように語っている。

「サミュエルを招集したのは、彼の調子が良くなっているからだ。100%ではないが、ディナモ・キエフ戦(20日)に比べて良くなっている。一方、ミリートはまだ家に残すよ。待つことにしたい。木曜のパレルモ戦で全員がそろうことを願っている」

実践主義を強調する同監督は、「大事なのは勝ち続けることだ。リーグ戦終了までたくさんの試合が残っているが、前へいる方がいつだって良いんだひょ。我々は確かにこれからホームで連戦となるが、カターニアとパレルモは決して簡単な相手ではない」ともつけ加えた。

一方で、チャンピオンズリーグ(CL)についても再び言及。インテルはグループリーグ第3節でディナモとドローに終わり、一方でミランはレアル・マドリーを3−2で下した。

「次のキエフでのディナモ戦? 今はその試合のことは考えていない。そのときが来たら、考えるよ。チームがCLのことを気にしているか? そうじゃないことを願っている。私と同じ考えであることを望むよ。一番大切な試合というのは今の試合であり、それはカターニア戦だからだ」

「CLのことも話すよ。ただそれは、我々のグループが難しく、そして拮抗しているということについてだけだ。それから、どのチームにもグループリーグ突破の可能性があるということだね。ただ、私は(突破を)信じている」

「私が関心あるのは、自分が考えることだけだ。ミランの試合は見ていないが、うれしく思っている。レオナルドや選手たち、そしてイタリアサッカーのためにね」

「精神的なプレッシャー? ミランはレアルを相手に勝つことで歴史的な試合をした。そして、ホームでチューリヒに負けることで、同じく歴史的な試合をしている。ミランは決勝トーナメントに近い位置にいる。1試合引き分ければ十分だろう。彼らがグループリーグを突破したら、私は彼らのことをうれしく思うよ。我々は2勝を必要としている。ただ、我々はやれると考えているよ」

また、イングランドでリヴァプールが不振に苦しんでいることから、モウリーニョ監督が同クラブに就任する可能性も噂されているが、モウリーニョ監督は「レッズが私を望んでいる? 私がリヴァプールへ? 不可能だ」と一蹴。今の彼が関心あるのは、カターニアのことだけのようだ。

「彼らの試合を3つ見て研究した。サン・シーロで見てきた試合と、基本は同じになるだろう。すべてのチームがフィジカル的に強く、堅固なんだ。そして、我々の特徴をよく勉強している指揮官がいる。彼らはこの一週間すべてでこの一戦について考えてきたんだ。中盤をダイヤモンド型にするか、クリスマスツリー型のフォーメーションにするか? 私もカターニアがどう戦うかを知りたいよ。だから、何も言わない。メンバーが分かるのは、試合の1時間半前になってからだ」

最後に、モウリーニョ監督はFWマリオ・バロテッリを批判し、若手選手に苦言を呈している。

「ジェノヴァ(リーグ前節のジェノア戦)で彼は本当に素晴らしい試合をした。だが、私はだからといって彼がフェノーメノ(怪物)と考えてはいない。実際、それから彼は今週、一週間を通じて最悪の練習をした」

「プリマヴェーラ(ユースチーム)の指揮官ともかなり話をしたけど、私はこれが世代の問題なんだと思った。おそらく、彼らを取り囲む人たちが重要であり、彼らの責任というよりも、彼らは犠牲者なのかもしれない。今では、19〜20歳の選手が小さな車に満足し、フェラーリやベントレーについて考えず、年俸500万ユーロ(約6億9100万円)の30歳の選手が持っている車のことを気にしないなんて、ありえないことなんだ。そんなことは奇跡なんだよ」